あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ふっきー/投稿日時: 2018/10/28(日) 09:15:56
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 ハッピーエンドです、皆幸せです!皆が大人になったお話も書きたいですね〜、いつか!
END2.本当の幸せ
「こんなに強いの……?」
 メイは、一時も休まず、メイに攻撃を当ててくる。
 キャメルは、メイに刄の先端をメイにつきつけた。
「い………やだやだ!やめて!!!御免なさい!!御願い、殺さないで??!」
 メイは、慌てて、パニックに陥る。
「殺さないよ」
「え?」
 メイは眼を見開く。
「殺せないよ。友達だし。」
 メイは恐る恐る問いかける。
「ほん、と……………?」
「うん」
 コクン、と頷いてくる。
「でも、私エガさんを…」
 キャメルは、エガが倒れている方向を向くと、
「エガは死んでないよ」
「?????」
 エガの居るところに、ゆっくり近付く。
「エガ、もういいよ。メイは静になったし」
「やっぱり見抜かれましたか……」
 死んだはずのエガが立ち上がる。
「なな、なんで……?」
 怖い。
「死んだフリをしていたんですよ。」
「え?」
 キャメルはメイとエガの手を握る。
「一緒に帰ろ」
「はい」
 手から伝わる暖かさは、独りぼっちのメイには重すぎる。
「(こんはのに、気付かなかったなんて……)」
 自分の愚かさに、涙がこぼれ落ちる。
「御免なさい……そして有り難う……」
 二人はにっこりと笑う。


 気が付いたら、寮に戻っていた。
「(あんなのは、初めてだ……)」
 人の温もり。優しさ。全て愛しい事。尊い命をけしかけたこと。
「私には必要なもの。」



 朝。食堂で、レイの隣に座る。エガとキャメルも一緒だ。メイは、昨晩何があったかをレイに話す。
「今まで、御免なさい。迷惑かけて…二度としません。あと…」
 メイの謝罪を皆で見守る。
「友達に、なりたい……なってくれますか?」
 心臓がドクドクする。
「あ……」
 駄目だったら?どうしよう?分かりにくい感情がメイを縛り付ける。
「いいよ!」
「もう友達じゃん!」
「はい…」
 優しさ。これがこの闘いで僅かに芽生えてきた。
「有り難う…ううっ……」
「何で泣くんだよ〜〜」
「嬉じいい………」
 

 今日も魔法学園には、笑いが響いている。学園への道程を歩く、少女と少年がいる。
 声を上げて、満面の笑みを浮かべている。
 桜がひらり、と落ちた。

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