陽気なスピナーと謎の遺跡
ところ変わって、こちらはプププランドの真裏側にあるあきれかえるほど無秩序な国、ヴェヴェヴェランド。
別にベランドと略してしまってもいいが、あんまりこの略称は定着していない。
なぜなら作者ですらこの略称を使わないからだ。略す需要なし。
そんなことはどうでもいいが、このヴェヴェヴェランドに、ヨーヨーのパフォーマンスをしているとあるオリカビがいた。
歓声「いいぞー! かっけー! すげー! 弟子にして下さい!」
オリカビ「みんな!今日はありがとう!また見に来てな!」
彼の名はロンスリー。ヴェヴェヴェランドではやや有名なスピナー(ヨーヨー使い)
今日も知名度を上げるために見事なパフォーマンスをし、終えたところだ。
ロンスリー「ふぃー、今日もパフォーマンスは好調だったなぁ。」
マネージャー「ええ、お見事でしたよ。」
ロンスリー「次の予定は?」
マネージャー「そうですね。明日は西地区で、明後日は北地区の方でパフォーマンスですね。」
ロンスリー「えぇー。またおんなじトリックやるのか?その地区で。」
マネージャー「まぁ・・・そうですね。そうなります。」
ロンスリー「来てる人割とどこ行ってもおんなじなんだけど。」
マネージャー「熱狂的ファン、とかそういうのだと思いますよ。よかったじゃないですか。」
ロンスリー「面白みがないなー。」
マネージャー「では、やるトリックでも変えますか?」
ロンスリー「それももうネタが尽きてるんだよなぁ。」
マネージャー「そうですか。でも、とりあえず明日明後日とイベントが終わればまた休暇になるんでそれまではこのまま頑張りましょう。」
ロンスリー「はぁ、そうするしかないか。」
prrrrrrrrrrrrr....(携帯の着信音)
マネージャー「あ、ちょっと失礼します。
もしもし、こちらロンスリーのマネージャーでございます。どちらさまでしょうか?
・・・あ、イベントの主催者様ですね。明日明後日もよろしくお願いいたします。
・・・え?今、何とおっしゃいましたか?
・・・え、いや、ちょっと待ってください突然そんなことおっしゃられても・・・
なぜです?
・・・え!?そちらは今そんなことになっているんですか!?
・・・了解しました。そちらもお気を付けてください。では。」
ピッ
ロンスリー「どうしたんだ?」
マネージャー「いえ、どうやら明日明後日のイベントは中止らしいです。」
ロンスリー「え!?マジで!?何で!?」
マネージャー「何でも、ヴェヴェヴェランド中の地形がおかしくなってしまって、国中がパニックに陥っているとか。
東に西地区があったり天空に南地区があったり、ヴェヴェヴェ城が一軒家に変わっていたりと・・・。」
ロンスリー「何それすげぇ。」
マネージャー「しかも、中央地区には謎の遺跡が出没しているらしく、そこを中心に異常が広がっているようです。」
ロンスリー「謎の遺跡!?」
マネージャー「と、いうことでしばらくは予定はなくなりま・・・」
ロンスリー「よし、俺ちょっとその遺跡に行ってくるぜ!」
マネージャー「え?いやちょっと待ってください、それは少々・・・
というかかなり危険かと思うのですが・・・。」
マネージャーがそう言ったときにはすでに彼の姿はなかった。
マネージャー「あれ?ロンスリーさん?もう行っちゃったんですか!?ロンスリーさん!?」
一方遺跡の方では・・・
ロンスリー「すっげぇ!これが噂の遺跡か!
これだよ!こういう刺激っていうかインスピレーションがグッとくるものが欲しかったんだよ!」
そう言って、何のためらいもなく彼は遺跡へと入っていった。
ロンスリー「にしても真っ暗だなぁ。発光性のヨーヨー持ってきてて大正解だったよ。」
すると、知らない人の声が。
???1「お、誰か人がいるぞ?」
???2「こんなところにですか?怪しさ極まりないんですが。」
ロンスリー「誰だお前らは!?」
???1「よくぞ聞いてくれた!我が名は」カチッ
???2「今カチッて音しませんでしたか?」
???1「ん?何かこんなところに何か出てきたぞ?コネクタみたいな形してるが。」
???2「触らない方が見のためだと思うんですが。」
???1「そうか?じゃあ触ろう。」
???2「はぁ!?」
そしてその直後に、???1は感電した。
???1「あばばばばばばばばばばばばばばばばば!!!!!!!!!!」
その光によって部屋が少し明るくなった。
そしてそのおかげでロンスリーはその知らない人2人の姿を見ることができた。
1人は帽子をかぶった人間。もう一人はオリカビだった。
そしてロンスリーはその片方、人間を知っていた。
ロンスリー「あ、貴方は確か・・・!」
その謎は次々回に判明!
お次はテーリィさん。どうぞ。