第2話「襲われた城」
デデデたちが見たものは、銀色に輝く球体だった。そこから出てくるアーマーの数は数えきれないほどあった。アーマー兵はデデデ城の城壁を破壊していく。
「うぉっ!?」
「大王様、どうしますか?!!」
「くっ………こうなったら…大砲で対抗ゾイ!」
「は、はい!(うっわ寒っ! 寒すぎるギャグ……)」
バンワドは大砲を用意する。何故、大砲があるのかというとデデデ曰く「なきゃ困る」だけだとのこと。
「発射ゾイ!」
デデデの大砲の砲弾は、アーマー目掛けて打つ。バンワドが「やりました!」と喜ぶが…。アーマー兵は、ビームで対抗する。それを、全て打ち落とされる。
「そ…そんなっ!」
「こ…こうなったら……戦うゾイ!」
デデデはハンマーを持って構える。そしてアーマー兵を警戒する。
「ゲンジュウ民発見…ゲンジュウ民発見…。抵抗ノ意志アリ。タダチニ駆除シマス」
アーマー兵がデデデを囲むが「ワシをバカにするなー!」と余裕そうに言っていた。デデデは1体1体にアーマー兵目掛けてハンマーを直撃させる。
「ゲンジュウ民、ハゲシク抵抗中。駆除ヲ開始シマス!」
『待ちなさい!』
アーマー兵は、デデデを打とうとしていたが誰かに止められた。止めたのはあの秘書だった。
『そのゲンジュウ民の行動が興味深いわ。戦闘能力も研究に値できるわ。その者のデータを持ち帰るのよ!』
「…了解シマシタ」
アーマー兵は一斉に銃を下ろす。デデデは、とても不気味だと思っていた。
「コレヨリ、作戦ヲ実行シマス」
「なっ…何をごちゃごちゃと言ってるゾイ? とにかく、覚悟するゾイ!!」
デデデはダッシュでアーマー目掛けてハンマーを振り下ろすが、アーマー兵は威力が一番下のでデデデ目掛けて打つ。見事直撃し、デデデは気を失っていた。
「大王様っ! うっ………!!」ドサリ
邪魔をされないようにアーマー兵はバンワドも気絶させた。
「ゲンジュウ民ノ沈静化、完了。データー採集ヲ開始シマス。」
デデデの腕に注射器を刺す。そして、データの採集は完了した。ついでにハンマーも回収をする。
「ゲンジュウ民ノ武器モ回収完了。コレヨリ…基地ニ帰還シマス……」
一斉に飛び上がり、ジェット装置を噴射させる。彼らを迎えるとある球体が開くと、アーマー兵たちは次々と吸い込まれて行く。
*
アーマー兵を回収していた球体は轟音を立て、プププランドの大平原に着陸し、側面から幾つものの太い支柱を伸ばしとがった先端で打ち込む。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
先端が触れた大地は金属へと変化していく。アーマー兵は身近にいる人々を銃で打ち、キカイ化していった。
「ゲンジュウ民ノキカイ化ヲ完了。オ前タチハ、ハルトマンワークスカンパニーノ兵トナッテ働クノダ!」
ポップスターに住む人々はもう……みんなキカイ化され、彼らと共に行動する以外誰もしていなかった……。