その2 〜宵闇の妖怪〜
部活の友人Kに彼女ができた。ちょっと「むっ」っとしたものの、黙っておいた。
そのKが彼女と別れた。訳は今も分からない。何故だ。
そのKがつい最近また彼女を作ったらしい。Kのことをよく知っている友達はこう言っていた。
「前の彼女はKから告白した。で、その彼女をKが振った。んで、新しい彼女にもKが告白した。」
氏ね。リア充。選択肢があるやつはいいよな。俺らなんて出会いすらないんだよおおおおお!うああああああああああああああああああああああああああ!!!
って思ったけど「ふ、ふーん。『そーなのかー』」って言っといた。
とっさの宵闇の妖怪のものまねであった。