第3話 小説で一番言っちゃダメなのは「読者」
★キャラ紹介
フォル・・・「ヨビゴエ」の一人。
人間界からやってきたが、その事を知るのは四戦士とテレンスのみ。
本人も自覚はなく、記憶は消し去られている。
剣使いになるため、日々修行に励んでいる。
テレンス・・・「ヨビゴエ」の一人。
フォルとは幼なじみで、人間界からやってきた。
実は自分が元人間だということも覚えていて、タイミングを狙って教えようとしているが、うまくつたわらない。
魔法使いをめざし、日々賢者の元で修行を積んでいる。
アオイス・・・フォルの弟。
迷惑兄貴に振り回されるも、しっかりしている。
ニジ・・・四戦士の一人で、発明家。
この世界の電化製品はだいたいこの人が作っている。
テレンスに魔術を教える。なので賢者とも呼ばれる。
じっちゃんなのに元気。
グラ―・・・四戦士の一人。
昔はワルだったが、心を入れ替え剣術を極めた。
フォルに剣術を教える。
地味にニジの助手。
町長・・・THE・町長。
「いや〜。ほんとにどうも!おかげで果物は無事さ!」
襲われていたおじさんがにこやかに言う。
「いえいえ!・・・あ、これ今日のプププタイムスです!」
「ありがとう!はい、これはお礼!」
おじさんは、金貨を一枚差し出した。
「え?150円ですよ?」
「いいのいいの。ネズミの分もだから。」
「ありがとうございます!」
お礼を言って、私達はそこを後にした。
「・・・でさ、いいかげん半分分けろよ」
「え?もらったの私だよ?」
「とにかくくれって!」
そのうちに、案の定、取り合いになった。
「いい加減返してよ!」
「半分両替しに行くだけだって!」
その瞬間、金貨は野球をしているほうに向かい、見事にバットに当たり・・・
超芸術的に、町長の窓に亀裂をいれた。
「すいません・・・本当にすいません・・・!」
「まったく、さっきの金貨は修理代に回すからね?」
「えええええええええええええええええええええ!?」
「当然じゃないか。」
二人して肩を落としていると、テレビから切羽詰まった声が聞こえた。
『速報です。ファインフィールド付近の集落にて、何者かによって秘宝グリーンアイストーンが盗まれた模様。そのほか宝石店なども被害にあったそうです。これについて・・・』
「今どき一斉強盗なんて、度胸あるよな。」
「あ、そういえばうちのおじいちゃん、そこら辺に住んでたかも・・・?」
「それ、そこに行って悪い集団にあって戦うフラグだぜ」
「しまった・・・!」
「もう行くしか無いぜ?それに読・・・」
「それはもっと言っちゃダメ!」
・・・まあなんだかんだで、いきなり行くのは良くないから情報収集。
「・・・ねえフォル、さっきからスマホいじってるけど、何してんの?
こっちは村中走り回ってるのに。」
「ん、ちょっとネット上のウワサを・・・」
「そんな、まだ検索ワードすら入れてないのに?」
「いやちょっと、機械音痴で・・・」
・・・まだまだファインフィールドには行かせないほうがいいかも?
Stay tuned for next time・・・