あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ロウ/投稿日時: 2013/03/03(日) 17:35:53
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ロ「これは、女の子達の物語である。」
ゼ「そんなことより俺たちの近くに男って少なくね?」
ロ「しょうがないじゃん。だって女の子だもん。」
ゼ「意味わかんねぇよ!!!!」
Girl Life
ロ「おはよ〜う。」
レ「あっ、ロウさん、おはようござ…。」
レイが僕を見たとたん全ての動きが止まった。
何だ?寝ぼけながらおはようって言ったのがそんなに可笑しかったのか?
それとも俺はメデューサにでもなってしまったのか?
そう思っていると後ろから足音が聞こえた。
ゼ「っはぁ〜。よく寝たぁ〜。って誰だお前!!!」
いきなり人のことを「誰だ」って言われるのは聞き捨てならない。
そう思っているとレイが恐る恐る近づいてきた。
レ「もしかして…ロウさんですか…?」
何をいまさら聞いてるんだ?
とりあえず普通に頷いてみると
ゼ「えっ!!これがロウなのか?あっ、そう言われるとそんな気がしてきたわぁ。」
ゼイドは珍しいものを見るかのようにこちらを見ている。
ロ「ちょっと待って!僕って何か変なことになってるの?」
その言葉に2人は顔を見合わせた後
ゼ「変というか…。」
レ「とりあえず鏡持ってきますね。そのほうが早いんで。」
あぁ、何か付いてるのか。僕はそう思っていた。

鏡の奥には僕の姿はなかった。
これは僕の姿じゃない。僕の知っている僕じゃない。
ロ「…なにこれ?」
白っぽい肌に黒髪、そこは普通だ。
しかし髪はいつもより少し長く目もいつもとは違う。

鏡の奥には女の子のような僕がいた。

改めて思うと体つきも違うことに気づいた。
全体的に華奢になった気分である。

ロ「どうしよう!!!女の子になっちゃったよ!!!!これからどうすればいいんだよ!!!」
ゼ「とりあえず落ち着け!!!!」
レ「あぁ、中身はそのままだったんですね。」
ゼ「そういえばそうだな。そのままだ。」
ロ「中身は関係ないよ!!!どうしよう…。」
僕は頭を抱えてしゃがみこんだ。
レ「と、とりあえず服を着替えてきてください。」
ロ「でもいつもの服は男用だよ…?」
レ「…男用でも大丈夫ですよ!!バンダナ付けるんですし!!」
ロ「バンダナ今干してるんだけど。」
レイは言葉を失った。
そのとき、急にドアが開いた。

『そんなときこそ私の出番ってもんよ!!!!』
光の中から出てきた人影はまるで救世主のようだった。
レ「あっ、ライナさん!!」
閉まったドアの前にはライナさんが立っていた。
ゼ「あんたいつから聞いてたんだよ…。」
ラ「ん〜っと…レイちゃんが鏡持ってきたくらいからちょっとドアの隙間から見てた。」
ロ「ナズェミテルンディス!! 」
ライナさんは軽く笑った。
ラ「そんなことより本当に女の子だねぇ。びっくりしたよ。」
ゼ「あぁ、俺たちも最初誰かと思ったぜ。」
ライナさんは静かになるほどねと呟いた後急に立ち上がった。
ラ「よし、じゃあ服をあげよう!!」
その言葉に3人ははもって驚いた。
ロ「まさかライナさんの着てたやつとかですか?」
ラ「そんなわけないでしょ。」
重力で一気に頭が下に下がった。
ゼ「この姿でもこいつは変態だったんだなぁ…。そういえば…。」
ラ「まぁ安心して待っててね。色々と考えてくるからさ。」
ライナさんはいつもと違う何かたくらんでいる表情を見せると外へ行った。
ロ「逆に安心できないよ…。」
ゼ「そうだな…。なんかやな予感がするぜ…。」
ロ「あっ、ちょっとトイレ行ってくる!!!」
ゼ「あぁ。行って来い。」
11:00ティレが起きて来た。
テ「ふぁぁ〜。おはようございますぅ〜。」
ゼ「おはようって…今11時―」
ゼイドが話している途中にトイレからあわてて出てきた。
ロ「ゼイド!!!どうしよう!!!無かったんだけど!!!!」
ゼ「無かった?なにが?」
ロ「あれだよあれ!!!!」
レ「今の姿なら無くて当然ですよロウさん。」
テ「えっ!?ロウさん?なんですかその格好は!!!」
ロ「ちょっと色々あってね…。」
ゼ「ちょっ!!!!やっと理解できたぜ!!!!!それを俺に聞くな!!!!」
ロ「えぇ〜。」
レ「洋式ですればいいと思います。」
ロ「うん…。ありがとう…。」
トイレから戻りしばらくしてライナさんが帰ってきた。
ラ「おっまたっせ〜♪色々持ってきたよ!!」
レ「あっ、お帰りなさい。」
ゼ「これからずっと女体化ってわけじゃないのによく集めたなぁ…。」
ラ「まぁ前々からロウさんにコスプレさせたかったものなんだけどね。」
テ「こ、コスプレ!?」
ロ「ライナさんにまさかそんな野望があったなんて…。」
ライナさんはフッフッフっと笑っている。
ラ「まぁとりあえず着てもらうからね!」
ロ「分かりました…。まぁ軽く期待しときますね…。」
といって僕はカーテンに入った。

レ「服ってどんな服持ってきたんですか?」
ラ「ん?色々〜♪まぁ見てからのお楽しみだよ。」
コ「それにしても急に性転換なんて不思議だね。」
ゼ「そうだな…。ん?ってコロア!!!!お前いつの間に!?」
コ「さっき窓から入ってね。」
ゼ「それ不法侵入だからな!!!犯罪だからな!!!」
ラ「コロアちゃんは私が呼んだんだ。今からロウさんのファッションショーがあるってメール送ってね。」
ゼ「そういうことか…。」
ラ「それよりロウさん準備出来た?」
ロ「はい。」
ラ「じゃあ行くよ!!!カーテンオープン!!!」
黒いワンピースに長い靴下。ワンピースの上にはひらひらのエプロンが着いており頭にもひらひらのカチューシャが着いている。
そう、これがコスプレ基本、『メイド服』である。

ラ「おぉ〜!!!!予想以上に似合ってる!!!!すご〜い!!!!」
ゼ「男にしてはまだ似合ってるほうだな。」
コ「ゼイド!!今のロウさんは一応女の子なんだよ!!!」
ロ「素直じゃないねぇ〜ゼイドは。」
ゼ「ちょっ、その格好で仁王立ちするなよ!!!」
レ「ロウさん、『あの言葉』言ってみてください。」
ロ「えぇ〜あれ言うの〜。しょうがないなぁ…。」
息を吸って僕は呼吸を整えたあと『あの言葉』を言った。

ロ「お帰りなさいませ、ご主人様!」

ラ「おぉ〜いいねいいねぇ〜。」
ロ「今回だけですからね〜。」
レ「男に戻ってもこれ着て言ってもらいたいですね。」
ラ「ってかうちのカフェで働いちゃう?」
ロ「勘弁してよ〜。さっきの言葉結構恥ずかしかったんだから〜。
あとカフェのバイト行けませんって〜。」
ラ「えぇ〜惜しいなぁ〜。」
テ「あれ?ゼイドさんどうしたんですか?」
ゼ「いや、ここ男俺だけだと思ってな。」
レ「そういえばそうでしたね。」
ロ「ゼイドは女装すればいいと思うんだよね。」
ゼ「馬鹿か!!!絶対しねぇよ!!!!」
ラ「じゃあそろそろ次の服いっちゃおうかロウさん。」
ロ「は〜い。」

その後は着物、制服、ドレス、カジュアルと着替えていった。
ラ「いやぁ〜どれも似合ってたね。」
ゼ「まぁまぁだな。」
ラ「じゃあ次はゼイド君の服探してくるね。」
ゼ「は!?」
ラ「いいでしょ?コロアちゃん。」
コ「賛成!!もう好きに変えちゃって下さい!」
ゼ「お前!!!!」
ロ「大丈夫。すぐに吹っ切れるから。」
ゼ「大丈夫じゃねぇよ!!!!つかカーテンから頭だけ出すなよ!!!!怖えぇよ!!!!」
ロ「だってまだ着替えてるんだもん。」
といった所で頭を戻した。

レ「そんなことよりどうして今回ロウさんは女の子になったんでしょうか?」
ゼ「そんなことって何だ!!!」
テ「まさか!!!」
ティレは急いで携帯でどこかに電話した。
テ「もしもし、私です!!!!メイセさんですね?」
メ『…ただいま留守にしてい―』
テ「誤魔化さないで下さい!!!昨日ロウさんに何したんですか?」
メ『大丈夫!!お湯に入ったら薬の効果切れるから!』
コ「ねぇ、メイセちゃんってたしか11歳の女の子だったっけ?」
ぜ「あぁ、11歳のマッドサイエンティストな。」
テ「へぇ〜薬を飲ませたんですか…。」
メ『あっ!!!!言っちゃった…。』
ロ「そういえば飲んだ気がするなぁ…。ちょっと実験台になってって言われたから。」
ゼ「なんでそれで飲むんだよ!!!!」
ロ「なんとなく頼まれたら断れなくて…。」
レ「お湯はってきました。」
ロ「じゃあ入ってくるな。」
と言うと風呂場へ向かった。
テ「まったく…メイセさんは当分お菓子禁止ってテクノに言っときますから。」
メ『えぇ〜。』

お湯に入った途端さっきのは夢だったようにすぐに戻った。
ロ「戻っちまったよ…。」
レ「まるで幻覚みたいでしたね。」
ゼ「やっぱり今のほうが見慣れてるな。」
テ「すいません。メイセさんの悪戯に付き合ってもらって…。」
ロ「大丈夫大丈夫、楽しかったから!!それに…」

ロ「ゼイドにも使わせたいし。あの薬。」
ゼ「いや、絶対飲まねぇからな!!!!!」

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