あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 想羅/投稿日時: 2012/09/01(土) 22:08:08
投稿者コメント:
ある惨殺事件のお話。

グロ注意。
言うほどグロくないかも。
小さな お話
止まれ。



止まってくれ。




この瞬間から助けたいんだ。




迫り来る絶望から救いたいんだ。
この瞬間から、未来へ、共に生きたいんだ。



だから止まってくれ。
折角仲直りしたじゃんか。
止めろよ、止まれよ、止まってくれよ。


姉ちゃんになにしようとしてんだよ。
なぁ、答えろよ。




降り下ろされる刃。

止まって見えるほど、遅くて。

止めろ、止めてくれ、俺から希望を奪わないで。
なぁ、なんでもするから。
お願いだからそれだけは止めてくれ。



止まれよ、時間。
止まってくれよ、なぁ頼むから。




「止まれって……いってんだろ糞ヤロウがァァァァァァァァッ!」



そんな 絶望を 止めてほしかった。





確かに、止まっていた。


今動いているのは、俺だけだ。



とにかく、走った。

ソイツが手に持っていたものを、奪った。



そして、切りつけた。



何故か分からない、何回も切りつけた。



その時の俺は、俺じゃなかった。


俺は俺だけど、違う。
違う俺に支配されていた。



いつのまにか、全部終わっていた。


辺りには血が飛び散ってた。
手があった。
目は白目だった。


なにもかも、赤かった。




犯人だと思っていたのは、姉だった。
犯人はもう居なかった。




俺は、希望を、自分の手で壊してしまった。




叫んだ。
頭を押さえて、なき叫んで。
お姉ちゃん、お姉ちゃんと子供のように呼び掛けて。



自身に刺さった包丁。
それを見て、なぜか安心してしまって俺は_____




とあるマンションで惨殺された死体が見つかったらしい。
女性の方は何回も何回も切りつけられて、原型なんてないぐらいに傷だらけらしい。
男性の方は心臓を貫かれたようでそこにしか傷跡がなかった。


手掛かりは無く、犯人捜索は困難を極める。
犠牲者の両親はすでに他界しており____
警察はそれを___する形で___
そ____こ____た____


「くだらん。」


それだけ呟くと、男はその新聞をクシャクシャにして、捨てた。





そんなある街の お話

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