あしかのらいぶらりぃ
はじめにお読み下さいこの小説を修正する最近のコメント・評価キーワード検索
設定メインページに戻るサイトトップに戻る
大 中 小
執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/03/27(金) 23:21:51
投稿者コメント:
緑ちゃんみたいな女の子現実にいないかな。←
EP.3-8 Days To Live 8
苗字も決まったことだ。

僕がこれから1年間住まうことになる部屋を、案内してもらった。

「縁さんのお部屋は、こちらです」


緑さんの部屋は淡いピンクで統一されていたが、
この部屋は黒を基調にした、大人っぽい部屋だった。


「へえ、ここが僕の部屋ですか。随分綺麗ですね」

「今は誰も使っていないんですが、
一応掃除だけはしてるので」


確かに、小綺麗な部屋だ。

人がいないという割には、塵一つ見受けられない。

きっと緑さんが、こまめに掃除をしているのだろう。


「クローゼットとかタンスの中には、
服もまだ少し残ってます。
自由に着ていいですよ……あ、一度、着てみましょうか」


そう言うと彼女は、タンスから何着もの服を取り出してきた。

実際の名称は分からなかったが、かなり現代的で、
お洒落だった。

畑にいるとき、こんな服を着た人は見たことが無かった。


僕が服に袖を通す前に、彼女は僕の肩にシャツをあてがい、
側に置かれた全身鏡に目をやった。


「……うん、肩幅は問題なさそう。多分大丈夫!」

彼女は僕の肩をぽんと叩いて、部屋から出て行った。


「着れたら、呼んでくださいねー!」
 扉越しに、彼女の明るい声が聞こえた。

この作品についてのコメント/評価 (0)
 前の話へ  次の話へ 
(c) 2010, CGI Script by Karakara