第26話 長き戦いの終わりの始め
「ん…ここ…は」
カービィ達は眠りから覚める。そこは、どこかの中だった。カービィは見覚えがある感じであり、メタナイトは辺りを確認しハッとする。
「ここは……まさか…! ハルバードか!?」
「えぇー!?!?」
そこは、ハルバードの中だったのだ。
「となると…対戦相手は奴か」
「はぁ……面倒なあれか…;」
カービィとメタナイトは知っているという敵とは一体…何なのか。ギャラもハッキリとした覚えがあった…。それは、彼がそれを斬り裂いたのだ。
「…私のせいだ」
「ギャラ様?」
「私がそんなことをしなかったらこんなことにならなかったのだ……」
「え、ギャラさんなにしたんですか;」
「無理やり目覚めさせられて八つ当たりで斬ってしまった…」
事情を知らない一同は「あっちが悪いじゃん」と思っていた。
「確かにそれはあっちがいけませんよ…」
「そう思ってくれるのは嬉しいが、私が悪いことしたにしか思えないんだが…;」
「それより、この戦いが最後だって信じたいね…」
「きっと、そうだと…思いたい……」
カービィはまだ続くんじゃないかと思っていた。つべこべしている内に敵のご登場となった。それが、多分最後の戦いとなるだろう…。
♪スタードリーム
「……!! 来たっ…!」
空中で舞っていたのは、機械的な物だった。羽が青く、真ん中はハートのような模様をしているが…赤黒い。全体が黒々しく…そして、斬り込みのようなものがあった。あれが、ギャラが斬った跡だろう。
「星の夢ッ…!」
「やっぱり、アイツだったのか…!!」
「兄さん…責任取って下さいよ…」
「え…;」
見事に責任を負わせられて冷や汗をかいているギャラだった。
「そうこうしてる暇はないからねっ! ちゃんと掴まらないと、頭打って死ぬよ!」
星の夢のレーザーをかわそうと操縦しているカービィ。一同はどこかに掴まっていた。
「グルグル廻りすぎですよ! 嘔吐物出来たらどうするんですか…」
「うぅっ…酔った…」
「えぇー!? 言った側から!?」
秋桜が酔ってしまった。秋桜曰く「私……乗り物酔いで…」だということ。
「乗り物酔いだけは勘弁です……;」
「大丈夫なの!? というより……よけまくるの大変だよ…!!;」
カービィはてんやわんやしながらよけまくる。ハルトマンのハート?っぽいのが4つくらい出てき、それを1つずつ破壊していくカービィ。
「ここでいいかな。いっけー!【プラネットバスター】!!」
地道に削っていきなんとかダメージを与えていけている。しかし、油断はできない。何を仕掛けてくるのか予想ができない……。
「そろそろ隕石が来るかもしれない。気を付けてくれ」
「…分かってる!!」
丁度、星の夢が上へと上昇すると、メタナイトの言う通りで隕石が大量に降ってきた。
「カ、カービィかわして!!」
「いや、これを壊せばプラネットバスターが撃てる…! これを破壊すればいいんだ!!」
カービィは1つ1つの隕石をよけながらターゲットの隕石を狙い破壊していく。こわしてていったおかげでプラネットバスターが撃てるまで溜めることができた。
「くらえ【プラネットバスター】!!」
星の夢に見事にヒットはしたが、バリアを張られていた。
「くっ…! こんな時に…!!」
「そう簡単に与えてくれなさそうだゾイ…」
「ブロックが来たぞ、壊して撃つのだ!」
「うん…!」
4つのぬるぬる動くブロックをカービィは1つだけに集中攻撃をしていく。うまく破壊すると、もう少しいけると思ってそこでプラネットバスターで賭けてみることにした。
「いっけー!」
ブロックがいい感じに壊れたおかげで、ゲージがMAXとなった。奴がくるのを待ち、そして………
「トドメだっ!」
プラネットバスターを発動しなんとか倒せた。星の夢は下へと落ちていく。
「やったゾイ!」
「いや…まだだ……」
この戦いはまだ、終わってもいなかった。まだ、始まったばかりだ…。