あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 秋桜/投稿日時: 2018/01/30(火) 22:35:40
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秋桜の過去についてです。メタナイトの過去とは異なります。

♪回歴する追憶の数え唄
第25話 秋桜の過去
「それは…私が眠る前の出来事でした…」

「私は、いつものように神社でご神木を眺めに行っていました……。」

*

『きれい…………………』

秋桜はご神木を目を輝かせるように眺めていた。そして、ご神木に毎日のように祈りを捧げていた。彼女は1日でも平和が続いてほしいと願っていた。

「尊敬します! 秋桜さんって努力家ですね!」
「そ、そうですか…?」

彼女は頬をかき照れていた。

「あっ、それより続けますね」

「私はある日…イシスの願いが叶ってほしいと思いました。」

『お願いします…イシスの願いを…叶えてあげて下さい………』

彼女は気付いていなかったが、ペンダントが輝いていた。

*

神社で祈りを捧げて帰って来ると、突然…人込みがあった。

『えっ……。一体何が起こって……!?』

彼女は慌てて走って家へと帰って行く。彼女が走る姿を光景した人々は彼女を見つめていた。

(なんで、私を見つめてるの……)

彼女はそんなことを気にしながら走っていた。

『お母さんっ! 一体何g『来たらダメよ!』ッ!?』

慌てて帰って来て、現状で何が起こっているか母に訪ねようとしたとき、止められる。しかし、気付くのに手遅れだった。彼女の後ろに人影があった。

『……っ!!』

彼女が後ろを振り向くと、誰かが彼女を突き飛ばした。見るからに彼女よりも何cmも背が高い男性だった。彼女が尻餅をついたとき、男性が彼女の付けていたペンダントを奪う。

『あっ………! ペンダントが!!』
『へぇー、これが願いを叶えてくれるペンダントなのか』
(え……? 願いを叶えるペンダント…? それじゃあ、イシスの願いは叶ったんだ!! だけど…それって……私が…平和より…イシスの願いを叶えたせいで……こんなことに…)

彼女はイシスの願いを叶えられる嬉しさと、平和よりイシスの願いにした罰でなったという不安の2つが複雑な気持ちになっていた。

(それが、あっちに渡ったら…そんなのダメっ!!)

彼女は男性からペンダントを返すために、男性の足へとしがみつく。しかし、大きさは全く違く、無力に近かった。

『くっ、このガキッ!』
『かはっ………!!』
『秋桜っ!!』

男性が足を振り払う。秋桜は背中から壁にぶつかり、一瞬、息が出来なかった。それを心配し、秋桜の所へと駆け込む母ではあったが………

バンッ!!

『え……』

ドサッ

『お母……さん…?』

男性が秋桜の母を銃殺した。母の胸からは出血をしていた。もう、手遅れだった……。母は亡くなってしまったのだ。

『いっ…いやあああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!』

秋桜の叫びと願いでペンダントが輝き、共鳴する。

『やめて、ペンダントで悪いことに使わないで!』
『ぐわっ!!』

男性はペンダントの輝きに目を瞑った。男性が目を見開くと、そこには秋桜がさっきの雰囲気とは違う感じになっていた…。

『なんだあれは………』
『悪有る者に裁きの雷を!』

秋桜が叫ぶと男性からは裁きの雷が振り注いでいた。

『ぐっ…ぐあああぁぁぁぁっ!!!!!!』

雷が振り注がれ終えると、男性の姿はなかった。そして、秋桜はいつもの感じになるが、意識を失っていた。

*

「…すまなかった。まさか、家族を失ってしまった過去があったとは思いもしなかった…」
「ムリもないですよ…。ずっと隠してきましたから…」

秋桜は笑顔で呟いていた。だけど、涙がこぼれていた。

「私が…っ…あんなことをしなかったら…ひっぐ…お母さんも…うっ…こんなことにも…ならなかったのに……っ!!」

メタナイトが秋桜の頭をそっと撫でた。

「メタナイト…様……?」
「私も、家族を失ったことがあった……。だが…私は1人ではない…。カービィ達がいたおかげで騒がしいこともあるが、毎日が楽しいのだ。それに、兄さんともこうして会えたことも嬉しかった。」

メタナイトは秋桜をなぐさめようとしていた。

「メタは、秋桜は1人ではないと言いたいみたいだ。私も、そうだった。メタが気付いてくれたことが今でも嬉しいと思っている」
「そうだよ、だから秋桜は1人じゃないよ!」
「うん!」
「ワシらがいるゾイ!」
「お互い、支え合っていきましょう!」

みんなが秋桜をなぐさめる。彼女は嬉し涙を流しながら「ありがとう…」と微笑んだ。

「あっ、今タメ口になったね!」
「…まぁ、たまにこうなりますが…基本的…敬語ですよ;」

いきなりのメタ(ナイト)発言に秋桜は呆れ顔だった。

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