第25話 まさかのあいつまで!?
「…なら、ボクがキミの能力を吸い込めばいいってことだね!」
「あなたはバカなのね。そんなことできる訳…」
「バカなのはキミの方だよ」
イシスはカチンと来たが冷静に「どういうことよ」と聞いてみる。
「ボクにはそういう能力があるのさ!」
「なら、私の本気を受けてみなさい!」
イシスはほぼ全ての魔力でエクスプロージョンを放とうとしていた。
「はああああぁぁぁぁっ!!!!!」
「カ、カービィ!」
「やってやるー!」
カービィはソードの能力を解除し、吸い込みをする。
「あなたにはムリよ」
「やってやる…やってやるー!!!!」
ゴクン
「なっ…!?」
カービィはなんとか吸い込めたが……
「えっ」スカッ
「ふふ、どうやら無駄だったようね…」
「くっ……!!」
(とでも思ったかな…すっごくチカラが溢れて来るんだけどw)
「これで終わりよ!」
イシスは再び、魔力を全てに注ぎ込んだ。しかし、出した物はエクスプロージョンではなくダイヤモンドダストだった。
「凍って死になさい!」
「それはこっちのセリフだよ!」
「【エクスプロージョン】!!!!!!」
「なんですって!?」
チュドオオオオォォォォン!!!!
「きゃあああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
互いの技は相殺しないで、カービィのエクスプロージョンにかき消されていた。
「くっ……なかなかやるわね。でも、今度はそういかないわ!!」
イシスは姿を消していった。そして、動きを封じられていたデデデとバンワドが解放された。
「やりましたね!」
「うん…やった…よ……」フラッ
「大丈夫ですかっ!?」
「うん…大丈夫…。ちょっと、疲れただけ…………」
カービィは呼吸が少し荒かった。
「それより、今のは一体…」
「それは間違いなくラグナロクだろう…」
「メタナイト様! いつからそこにいたんですか!?」
「少し前だ。あのイシスという奴の能力を感じて来てみたものだ。」
「それより、カービィ凄いよ! ラグナロクの能力を持っていたなんて!」
カービィは少し頬をかいていたがメタナイトは「いや…」と否定する。
「確かにあれはラグナロクだった。しかし、彼が持っていたチカラではない。」
「それはどういうことゾイ!」
「カービィは吸い込んでコピー能力というのを得ている。それと同じようにラグナロクの能力をもつ能力を吸い込んでそうなっただけだろう。」
「確かに…あれを吸い込んで…強いチカラを感じたよ……」
バンワドは気になることがあり「あの…」とメタナイトに訪ねる。
「どうした?」
「そのラグナロクの能力を持つ人がそのチカラを使ったものをカービィが吸い込んだらそれになれるんですか?」
バンワドが思ったことにメタナイトはまだ分かっていなくって「それは分からない…」と言った。
「だが、そういう可能性はあり得るだろう…」
「ねぇ、それより…エリーちゃんは?」
「そうだったな。では、報告をするとしよう」