僕の恋愛物語最終話後編(Part24)
俺は意味がわからなかった…どうしてこいしはここに居て、俺の背中に抱きついているのか…
こいし「一緒にいたんだよ?一緒にいて長い時間を過ごしてきた」
こいし「だから、みみくんがどういう場所に行くのか簡単にわかるし…」
その瞬間電話が切れる音がした…
こいし「やだよ、離れないでよ…!私だってみみくんの事大好きなんだから…」
こいし「…ねぇ、どうしてみみくんは私から避けるの?」
みみ「避けるって…そのままの通りだ」
みみ「こいしが俺のことを好きになるわけがないんだ」
こいし「誰が好きになるわけがないって言ったの?」
そう言いながらこいしはさらに抱きしめる力を強くする
もう絶対離さないとばかりに…
こいし「もう、逃さない…だから全部聞いて…言えない事だってあるけど…」
こいし「…だからもう…行かないで」
みみ「……だったら教えてくれよ」
こいし「…うん」
そうしてこいしは隠していたことを語り出した…
こいし「私は元々みみくんのことが好きじゃなかったの」
みみ「好きじゃなかったってどういう事なんだよ…」
こいし「私は欲しかったの…自分に興味がない人を」
こいし「それはどうしてか言えないけど、とにかくそういう存在が欲しかったの」
こいし「だからみみくんが……私のターゲットになってたの」
みみ「…ターゲット?」
こいし「そう、みみくんは私に惚れないし、興味のないから、だからそういう存在を傍に置いておきたかったから」
こいし「だから私は…思ってもないことをたくさん言ったんだよ」
みみ「じゃああの頃のこいしは全部嘘だったって事なのか?」
こいし「そうだよ、だから私は悪い人なんだよ」
みみ「…だったら何で」
みみ「…何でお前は、未だ僕のそばにいるんだよ…」
みみ「そういう存在が欲しいだけなんだろ?」
みみ「さっきも言った通り、僕はこいしのことが大好きなんだよ」
みみ「なのに未だ僕のそばにいるんだ?」
こいし「…好きになっちゃったんだもん」
みみ「えっ…」
こいし「それが結論だよ…私の」
こいし「私だって私に興味を持ったら切り捨てるつもりだった…」
こいし「けど段々と私はみみくんの性格や何もかもが好きになっていた」
こいし「薄々わかってた…みみくんが私に興味を持ってるんじゃないかって。もしかすると惚れているんじゃないかってことも…」
こいし「けど聞いた…私のことが好きなのかっていう事…」
みみ「僕は曖昧な答えを言った…」
こいし「そうなんだよ…私はその時理解したの…時間の問題なんだなって」
こいし「そうして私は一つの決意をしたの。きっとみみくんも決意したように私も決意しようってそう思ったの」
こいし「だから…」
こいし「だからもう…どこにも、どこにも行かないでよ…」
こいし「好きになっちゃったの!離れたくないの!だから、だから…私は…」
こいし「私はみみくんとずっと一緒に居たい…」
みみ「こいし?…」
こいしの泣き叫ぶ声だった…
こいし「だから…もう行かないで…離れるとか言わないで…」
こいし「みみくんが私を好きだったとしても、私はそれ以上にみみくんのことが好きだから…だから…!」
こいしは泣き叫びながら…
こいし「私と付き合ってよ…」
それはこいしからの告白だった…
そして俺は…
みみ「わかった…」
みみ「わかったって言ってるんだ。もう逃げない。逃げても意味がないことぐらい自分でわかってた」
みみ「だから付き合うよ。僕のためにも…そしてこいしのためにも…そして大好きだから…」
こいし「本当にそういう事でいいんだよね?」
みみ「そういう事でいいんだよ…あとこいしから告白するのが間違ってるんだよ」
みみ「その…一旦手を離してくれないか?離れないから…」
そういうとこいしは手を離し、俺はこいしに告げる…
みみ「…大好きだから。だから、付き合ってくれ、こいし」
そういうとこいしは…
チュッとキスをした…そして、驚いた僕にこいしは…
こいし「その…これが返事だから…」
こいし「これからもよろしくね!」
と告げた…
END