第24話 秋桜の思い出したくない思い出
「よーし…着い………た?」
カービィが着いたぞー!と叫ぼうとしたかったが、そんな状況ではなかった。周りがまるで、闇のように暗くなっていたのだ。カービィ以外一同がやって来るとほぼ同時に何かが現れた。
「…………!!」
カービィ達の目の前に現れたのは、ガスのような気体のような黒い奴が様々な色を持っていたような感じの奴だった。
「まさか、ここだけは色が消え、闇をもたらしたということになるのか」
「そういうことだよ。それができるのは……“ダーククラフター”だけだ!」
カービィが言うと、ダーククラフターが全員に向かって襲いかかるような雄叫びみたいなものをあげた。
「ッ!!」
ダーククラフターが両手?を構えて襲いかかって来る光景を目の当たりにした秋桜は過去のことを咄嗟に思い出してしまう…。
「あっ…ぁあっ……」
秋桜から全身の痙攣のような震えが起こる。メタナイトは正気に取り戻そうと声をかけようとするが、突然…辛い顔をした感じになっていた。
「いっ………いやあああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
「秋桜どうしたのだ!」
「やめて…やめて……! そのペンダントで……悪いことに使わないで!」
「ペンダント……? もしかして、秋桜…奪われた過去になにかあったんじゃ……」
シャドーはそう考えると「確かにそうかもな」と呟くギャラ。メタナイトはカービィに「ダーククラフターを早く始末してくれ」と言う。
「分かった。殺って殺る!」
「字がおかしいですけど!?」
「そんなものはいいゾイ」
「いや、よくないですけど!」
バンワドがメタ(ナイト)発言をするもデデデが細かいことにスルーした。
「うっ…! 隕石降りまくるから進められない……!」
カービィはなんとかしてダーククラフターに近付いた。そしてコピーのもとから安定のクラッシュをコピーする。
「ダーククラフターくたばれーっ!」
「うーりゃああああああああっ!!!!!」
ドカアアアアァァァァァン!!!!!!!!!
「…グオオォォォォオオオオオ!!!!!」
カービィのクラッシュが見事にダーククラフターに直撃をした。
「やったね!」
「うん!」
カービィとシャドーがハイタッチをする。
「それより、秋桜…大丈夫なのか?」
メタナイトの掛け声で彼女は「はっ!?」と正気を取り戻した。
「さっきは…取り乱してしまって……すみません……」
「別に大丈夫ですよ!」
「ああ…別に気にしてはいない…。だが、そなたに何かあったのか教えてくれると助かるんだが…」
彼女は下を向き、少し考え……そして、みんなに教えようと決意をする。
「分かりました…。私の過去に何があったか教えます……」