あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: みみみみ/投稿日時: 2023/12/20(水) 19:49:56
投稿者コメント:
Part24で終わると言ってましたが、すいません。だけど、ぜっっっっっっっったいに後編で終了にします!
僕の恋愛物語最終話前編(Part24)
そして俺は逃げ出した…※Part23参照

みみ「…っああぁ…」

気づけばこんなところまで来てしまった。久々に走ったからかしんどい。だが、何も考えず走るだけだから楽でよかった…
しかし、俺はもうあそこには戻れない…
どんな顔して戻ればいいんだ…しかも冷められているんだ…
無理だ、財布はあるが、お金もいつまで持つかわからない…
と考えていた時…
みみ「え?」

なぜか電話が鳴り響いた…
電話番号的に親父からの電話だった
ただ…心配させない為にも平常心に電話に出た
みみ「…いきなり何のようだよ」
父「いや…夏祭りデートの調子はどうかなって」
みみ「…はぁ?何でそんなことを」
父「そりゃぁ、俺も夏祭りに来てたからだろ」
父「話は大体分かってる、こいしちゃんを誘ったみたいだな」
みみ「それがなんだよ」
父「それでこいしちゃんは近くにいるのか?」
みみ「いないぞ、少し離れてるところにいるだけだ」
父「ほう?こいしちゃんと離れてるところにいるのか」
父「まぁ御宅はいいだろう。本題に行かせてもらうぞ」
父「お前はいつまで逃げるつもりだ?」
みみ「……っ」
父「お前は誰かに好意を抱かれるのが怖い」
父「それはいつか傷つけてしまうから。いつか離れてしまうから。そんなことばかり考えている」
父「だからお前は友達を増やしたいと言いながら増やさない。そうしてたくさんの年月が過ぎて」
父「お前は気づくと、誰からの好意をまともに受け取れなくなっていた」
みみ「うるせぇよ」
父「何がうるさいだ。俺は大人になれと言ってるんだ」
父「過去ばかり映る瞳には何もいいものが映らないぞ」
みみ「うるさいっていてるだろ!」
みみ「僕のことなんて好きじゃないって思ってしまうんだ!けど色んなことがあったんだ」
みみ「いろんな過去があったんだ!だから…怖いんだよ、愛情が好意が!」
みみ「それにこいしは俺の惚れないところに惚れたって」
みみ「だから僕のことじゃなくて、そういうことが好きであって…だから!」
父「だったらどうして逃げてるんだ?」
みみ「それは…」
父「お前がその現実を受け入れようとしないだけだ…その行為はあの子を傷つけてるだけだぞ」
みみ「けど僕と関わってもあいつは絶対に…もっと傷つく!絶対に。絶対に…」
みみ「だから一緒にいちゃダメなんだ…!」
みみ「だからそんなわけがない、こいしが僕のことを本当の意味で好きだなんて…そんなこと…」
父「ふっ」

そこで親父がクスリと笑ったような声がした…そして…
父「だったら後ろを向けば答えはわかるんじゃないのか?」
みみ「えっ……」

その瞬間だった…
背中に何かがぶつかってきた。
わかる、わかってしまう…
見なくても後ろに誰がいるのかわかってしまう…
みみ「なんで、わかったんだよ…」

俺は思わずそんなことを言って…
こいし「…わかるもん…」

と、小さな声が響く…
続く…

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