「今度こそ、次だね！」
「うん、多分、きっと、そう」

カービィが目線を逸らして言った。

「…どっちなのだ」
「まだ、あと1戦しないといけないみたい……」
「はぁ…仕方ないです。続けて殺っておき……………」

秋桜が言った側からデデデが3匹がよちよちとやってくる。しかも、見事に小さくて可愛らしかった。

「まてーぼくたちがあいてだー！」
「よくも大王様を殺ってくれたな！」
「かくごしろー！」

「か、可愛いっ……！！」

秋桜はミニデデデに目を奪われるくらい誘惑になっていた。そして、ミニデデデに近付いた。

「え、ちょ…これ、どんな展開なの！？」
「ここは秋桜に任せよう」

「ねぇ君達…ここを通してくれない？ 私達、急いでるの」
「ぜったいにいやだね！」
「大王様をこらしめた人は許さない！」
「かくごしろー！！」

ミニデデデの脅しが秋桜にとってはもう可愛くて戦う気にすらしていなかった。

「見事に可愛いに誘惑されてますね…;」
「中身はだいおーなのにここまで差が酷いとは…」
「差別ってやつだね…」
「大王が凍っていて良かったと思う」
「確かにデデデだったら逆ギレなどしていただろう…」

秋桜はデデデが相当苦手意識を持っていたことが分かった。それに、小さい子が大好きらしいことも分かった。

「私、あなた達と戦いたくないの…お願いだから通して…」

「「「だが、断る！」」」

ミニデデデは拒否をする。秋桜は頼むがまた、断る。これを何10分か行っていたらしい。そして…

「本当にお願いだよ」
「いやだね！」
「チビの癖に生意気な！」
「そんな扱いする奴がチビなんだよ！」

ブチッ

「え」
「今…堪忍袋の緒が切れた音がしませんでした？」

「「「「したな…絶対」」」」

秋桜はチビという言葉に反応をし、見事に堪忍袋の緒が切れた。

「ふふふふふ…」

「「「！？」」」ﾋﾞｸｯ

さっきとは違う雰囲気が漂っていた。見事にお怒りの秋桜はミニデデデを殺ることにしか頭になかった。

「ねえ……天国と地獄、逝くならどっちがいい？」

完全にお怒りの秋桜。小さいデデデに関わらず、容赦なく魔法をぶっ放す。

「【アースクエイク】ッ！！！！」
「「「いぎゃあああああああ」」」

「【エクスプロージョン】！！！！」
「「「あちちちちち！！！！」」」

「【ダイヤモンドダスト】！！！」
「「「さ、寒いっ！！！」」」

ミニデデデに苦痛のような痛みを与える。秋桜はやめようとする気配がなかった。

「ぼくたちが悪かった！」
「ゆるして！！」
「問答無用よ！ 吹き飛びなさい！【サイクロン】！！！！！」

「「ギャース！！！！！！！！」」ｷﾗ-ﾝ

見事に吹っ飛ばされたミニデデデ。すると、スキマが発生した。そして、秋桜もいつもの秋桜に戻った。

「はぁ…なんか疲れました…」
「お、お疲れ様ー;」

カービィが軽い感じで言う。このとき、秋桜に“チビ”という言葉を口にしてはいけないだと気付いた一同だった。しかし、凍っていたデデデには知りはしなかった。

「あ、ペンギンさんそのままにしてました。悪魔さんファイアお願いします」
「もー仕方ないな」

カービィはコピーのもとからファイアのコピーを出し、デデデに火を吹いた。大きいから加減を強くする。

「あちちちちちち！！！！！！」

見事に加減が強すぎたみたいだった。

「惜しかったなカービィ。大王の丸焼きにでもできそうだったが」
「おい、メタナイト。それはどういうことゾイ」
「どうって分からないんですか？ それでも、大王なのですか？」

秋桜にグサッとくる発言をされ、デデデは落ち込む。

「あれ？ どうして落ち込んで…」
「デデデは無視でいいと思うよ。カービィが言うにはロリコンらしいって」
「あ、そうなんですね。どっちにしても、私はペンギンさんに苦手意識がありましたから…」

デデデはまたグサッとくる発言をされ、ショックだった。この場にいたくないのか、誰よりもスキマへと入っていった。

「あ、待って下さい大王様っ！」

バンワドがデデデを追いかけていった。

「ワドちゃん優しいのですね」
「だって、だいおーに仕えてるんだから」
「ふふっ、それもそうでした。では、私達も行きましょうか」
「うん！」

一同はスキマへと入っていった。