第23話 行こう…新たな1歩へ 前編
ギャラクティックナイトは、メタナイトのことを知っている存在だった。そんな過去を彼は知っているのだろうか…いや、覚えているのだろうか。
「うっ…………」
そんな中、メタナイトに光が照らされて、眩しくて目を開けずらかった。
「あっ! メタ!! 」
メタナイトが起きた瞬間、カービィが「おーい!! メタが起きたよー!!!」と大声で叫ぶ。すると、デデデ大王とバンワド、ギャラクティックナイト(エイレーネもいるが、声しか聞こえない状態)が来た。
「ぞろぞろ来るのは慣れてないんだが…;」
「あっ、呼びすぎた?」
「…別にいいんだが」
「そう…。そ・れ・よ・り!!」
カービィが間を開けて………
「メター!!!!!」
メタナイトのところへと全速力で来るが、メタナイトは安定のかわし方をする。そして、カービィは安定の壁にぶつかる。
「…またか」
確かに、こんなことは2回目になる。
「だけど、だからと言ってそこ突っ込むか」と思うデデデ大王だったが、そんなことをスルーし、メタナイトと一応カービィも心配するバンワドだった。
「メタナイト様! 大丈夫ですか!?」
「ああ」
「カ、カービィは!?;」
「うん、だいじょーぶだよー」
見事な棒読み感。棒読みだけに、城の壁がボロボロになっていた。
「あぁーっ!! ワシの城がー!!!」
「デデデ大王なら、“こんなこと”余裕だろう」
デデデ大王はついにメタナイトに裏切られた。アニメだけでも、もう裏切ってるが、そこまで裏切っていない。
「こんなことってどういうことゾイ!!!」
「それより…」
デデデ大王がキレる中、普通にスルーしていたギャラクティックナイトが場の空気を変えてくれた。
「……エイレーネ、そこにいることは分かっている…」
「……………!!」
__やはり、あなたには…かないませんね
「メタ、誰かいるの?」
「姿は見えない。いや、正確に言えば消してるだけだ。だが、声は聞こえる」
__本当に、あなたにはかないませんね
「どこにいるのだ…」
わざとらしく言っているが、そんなことを皆、スルーする。勿論、ギャラクティックナイトも姿は見えないが声は聞こえる。
「エイレーネ、この現状をそなたから言ってくれないか?」
__でも、みんなには聞こえないですよ…
「なら、私の体を使って話せばいいだろう」
一同空気が「!?」な状態になった。わざわざそんなことをしていいのかという状況だったからだ。
__…分かりました。その方が良さそうですね
メタナイトの考えに理解をしたエイレーネー。理解するには、仲の良さや気が合わない限り難しいと思う。なのに、何故エイレーネは分かっていたのだろうか…。
「…………」
「メタ?」
エイレーネはメタナイトの体を借りることにした。しばらくメタナイトの意識はない。今は、エイレーネがメタナイトの体を操っている。
「メタナイトは……今、眠っています」
「だ、誰っ!?」
まあ、最初だから、こうなることは分かっている。メタナイト…いや、エイレーネはそのまま話を続ける。
「私は、女神 エイレーネ」
「なんか、かわいい女の子な感じがするゾイ…///」
「大王様、欲を抑えて下さい。」
こんな大事なことにも関わらず、デデデ大王が場を悪くさせた。
「キミがエイレーネなんだね?」
「カービィは知ってたんですか!?」
「いや、メタが呟いていたのを聞いただけ」
「それなら、話が早いです…」
エイレーネは起きた出来事を全て話した。
「そ、そんなことが…」
「………………」
「なら、ボクたちでメタナイト様を見守りましょう!」
「なんでそんなことしなきゃいけないんゾイ…」
バンワドの一言にデデデ大王は不満。まあ、ムリもない。メタナイトに裏切られたから、そう言えるだけだ。
「お願いです…メタ…ナイトを守ってくれませんか!!」