あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: メタ/投稿日時: 2017/09/27(水) 21:56:19
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昨日『続く』とつけるのを忘れていました。すみません。(え
私は誰?

タタタタ………

城の中を大慌てで走って行く者がいる。先程まで警備をしていた筈のメタナイト卿だ。

「ハァ、ハァ………!」

息も荒く部屋の前に辿り着く。此処はフーム達の部屋だ。ギィ、と音を立て、戸が開く。しかし此処にはその部屋の主は居なかった。
「まさか………」
メタナイト卿はまた、部屋を飛び出していった。



______________________




「カービィ、こっちだぜー」
「ぽよ!待つぽよぉ!!」
「元気ね………」

ブンとカービィがサッカーをしている横で、フームは溜め息を吐く。
その時、ボールがコロコロと転がってきた。
「私も一緒にやろうかしら」
サッカーなんていつぶりだろう。ブン達に蹴り返してやろうとボールを置き、構えた瞬間_________



「フーム、ブン、カーーービィーーーー!
       無事かあああーーー!?」



普段の彼女からは想像できないメタナイト卿の大声が響く。その声に三人は思わずビクリと身を震わせる。
「な、何!?」
「なんか起きたのか!?」
メタナイト卿は息を整えてから言った。
「そなた達の案ずる通りだ。また魔獣が現れた!」
「ええ!?」
フームとブンの二人は揃って声を上げた。
「えっ………!でもナイトメアはカービィに倒されたんじゃあ………」
「違う。復活したらしいのだ、ナイトメアが」
「………………!!!」

言葉を失うフーム達。そんな彼等を急かす様に、メタナイト卿は捲し立てる。
「とにかく、急いでくれ。魔獣が近くに居るんだ!」
言うが早いか彼女はカービィの腕を掴み、引き摺る様に走って行く。
「まっ、待ってよ…」
フーム達は必死に後を追った。





デデデ城中庭_________


「ウガアアアアアアア!!!」


魔獣が鳴く声が聞こえる。
「あいつは………………!」
カービィはキッと奴を睨みつける。
それもその筈、カービィにとってはメタナイト卿を半殺しにした憎き相手なのだ。

「チリドッグ………。今日こそ僕が倒してやるぽよ!!」


カービィはソードをコピーし、勢いよく地を蹴る。



ガキイイイイイイン!!!



カービィのソードとチリドッグの爪が激しく火花を散らす。
「カービィ!私も加勢するぞ!」
メタナイト卿が叫んだ。カービィはホッと気を緩めた。
「はあああっ!!」

その時。





ドスッ





何かを蹴るような、鈍い音がした。フーム達は思わず自分の目を疑った。
何故なら、メタナイト卿がカービィの腹を蹴っ飛ばしたのだ。
「くっ………。いたいぽよ………」
壁にめり込んだカービィがうめく。
「メタナイト卿!これはどういうつもり!?」
フームはメタナイト卿に向かって叫んだ。彼女は微笑んだ。

「いやぁ、御父様の言う事を聞いただけですよ」


その顔は、キリサキンが見せた様な邪悪な笑みだった。


「さぁ、メインディッシュといきましょうか」



メタナイト卿は翼を出し、大きく羽ばたいた。




                    続く

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