ノート19この世には奇跡もあるんだよ
キャメルは、寮の部屋で眠っていた。
「ふふっ、もうすぐね…!!」
一方、メイは、目を血走らせて、異様な空間を手元に納めている。
「…キャメルばっか、ずるい。レイは私の物なのに…」
メイの持っている空間は、バチバチと、閃光の様に、光始める。
「キャメル、嫌イ。気ニ喰ワナイ。殺。殺ス……全部、ネ…!!!!」
メイのいる場所から徐々に闇が広がる。
「歓迎してあげるよ。死ぬまでね!
「……ここ、どこ…」
キャメルは、目を開けると、何時もの世界かと、身構えたが、辺りは、知らない花が咲き誇っている。花畑の中心にいるのだ。
「おはよ」
「!??」
メイが、キャメルを除き混んだ。
「メイ……ッ!?!!」
メイは、キャメルの見ているあのフードを着用している。
「嘘、でしょ?」
「ううん、貴方がレイに近付くから。邪魔しないで。」
メイが、更にキャメルに接近すると、花畑から、砂漠に変わった。
「何…!?」
キャメルが絶句すると、メイは涼しい顔をして、
「別に?ここは夢限の世界よ?」
適当な説明をする。
「変換ミスってない?」
「これは、夢限の世界!無限じゃないの!」
「(どっちも一緒だろ)」
と思ったが、敢えて口には出さぬ。
「ねぇ、キャメル…」
「!!!!」
メイの衣装もいつの間にか変わっている。
「この夢限の世界は、私自身よ」
「なにそれ」
メイのいる位置から、なんかヤバイ魔法のオーラが出ている。
「私の好きな時間、場所、見た目にできるの。個々では私が無敵なわけ!ところで…ねね、キャメル、私が…」
キャメルは、魔力を己に纏わせる。
「 死 ぬ ま で 遊 ん で あ げ る よ !」