敵か味方か裏切り者
デデデ城大広間_____
デリバリーシステムが作動し、カスタマーサービスが顔を出す。
「ご機嫌麗しゅう、陛………」
カスタマーサービスは名前を呼びかけたが止めた。どうやら違うお客様の様だ。
「あなたは………………」
自分を呼び出した人物をいぶかしげに見やる。
「魔獣を送って」
影は凛とした声でいい放つ。
「はぁ………しかし何故?」
「カービィに近付く口実が欲しい。分かるか?」
カスタマーは渋々承諾した。というのも、後ろには社長_____ナイトメアが居るからだ。
今このまま断ったら後が怖い。
デリバリーシステムがバチバチと音をたてる。その場にはチリドッグが居た。
「何をしているゾイ?」
城の主、デデデが影に問い掛ける。
影は答えた。
「なに、ちょっとしたことですよ。カービィを倒す為の」
それを聞き、デデデはにんまりと口を歪ませた。
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「やっぱりそーどとぶれーどのごはんはおいしいぽよ〜〜♪」
カービィが嬉しそうな声を上げる。
「そうかぁ?」
それを聞き、少し苦笑いするメタナイト卿。そんな和やかな一時に現r「メタナイト卿、こんにちはーーー」「お邪魔するぜー」
フームとブンの二人がご登場。(え
「メタナイト卿、無事に帰って来たのね!」
メタナイト卿に抱き付くフーム。メタナイト卿本人は、フームに抱き付かれ、困惑している。
「メタナイト卿、お話いっぱい聞かせてくれよ!!」
ブンもメタナイト卿に話し掛けた。彼女は瞳をチカチカさせている。
「卿、せっかくですから聞かせてやれば良いじゃないですか」
う、と返答に困るメタナイト卿。
「い、今は忙しいから、また今度にな」
えー、と不満の声を漏らすブン。
「せっかく晴れているのだから、カービィと遊べばいいではないか」
「それもそうか」
「とにかく、メタナイト卿が無事で良かった」
カービィ、フーム、ブンの三人は部屋を出ていった。
ガールード、ジョーカー、ヤミカゲが空気(え
「私は城の警備に行く。部屋を頼むぞ」
そういいながら、仮面を掛け直す。
コツコツと音を立て、部屋を出た。
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「ふぅ………」
メタナイト卿はため息をついた。
陛下は気分屋だし、最近エスカルゴンとかいう奴がよそよそしい。もう訳が分からない。
「があああああああおおおん」
遠くから何かが吠える様な声がする。この声は聞きなれたチリドッグの鳴き声だ。
(マズイ、フーム達に知らせなければ!)
メタナイト卿はマントを翻し、走り去った。
口元に邪悪な笑みを浮かべて。
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