ノート18
「あ、1年三組はこっちだよ〜」
「お兄さん、有難う御座います!」
上級生は、メイに、1年三組の教室を案内していた。
「(ふふっ、ちょろいちょろい。ちょーっと上目使いすればデレデレして。バーカ)ぉ兄さん、ぁりがとぅ!助かりましたぁ!」
「大丈夫!」
メイは、悪魔の考えとは上腹に、天使の笑みを浮かべた。
そして、手を振る。
休み時間。
「きゃー、かっっわぃいー!」
「えっ、男の子?女の子みたーい!」
隣の組から歓声が上がる。
まさか、と思い、メイはマッハで1年二組に向かう。
「…あのぉ……」
「消極的ー!ぎゃんわうぃーー!」
………ぎゃんわうぃー?
レイは、上級生の女子に囲まれている。
「…許すまじ」
メイは、殺気立っている。もうダメだ。
「世界ぶっ壊すなう。」
「レイ、図書室いこー!」
「あ、エガ、キャメル!」
キャメルとエガが、廊下から来た。
二人は、一組だ。
「そ、それじゃ!」
レイハニゲタ!
「許さない…特にキャメルとやら…」
メイの顔が怖い。