第18章Audi famam illus
ここはほうき星の天文台。
僕の新しい家だ。
そして、ここには僕だけでなく、ロゼッタさんやチコ達も住んでいる。
そして、今はちょうどチコが寝る時間。
来太「こうして、レジェンドファイターと呼ばれた男は火の中に1人で飛びこみました」
今、僕はチコ達に読み聞かせをしている。
来太「ん?」
チコ達「Zzz…」
気づいたらすっかり寝ていた。
ロゼッタ「後半からすっかり夢中になって読んでましたね」
すると、いきなりロゼッタさんの声がする。
来太「えっ…!そうだったんですか…」
ロゼッタ「はい、このページをあなたが読むときにはもうチコ達は夢の中です」
来太「すいません…」
顔が真っ赤になっている事が自分でも分かる…
ロゼッタ「いいんですよ。そうだ、外出ません?今日は星がきれいですよ」
来太「はい!」
外に出ると、たくさんの星が銀河を彩っていた。
来太「美しいですね…」
ロゼッタ「はい」
2人で空を見上げていると、ロゼッタさんはある事を聞く…
ロゼッタ「来太さん、あの本。好きなんですか?」
来太「え?」
ロゼッタ「いつもあなたはあの本をチコ達に聞かせるというよりかは自分が楽しむように読んでますよね」
来太「…ごめんなさい」
ロゼッタ「あっいやいやいや…何かその本に思い出があるのかなって思っただけで、怒ってなんかいませんよ」
来太「よかった…あの本は母からもらったんです」
僕はあの本を思い出しながら話を進める。
ロゼッタ「お母様から?」
来太「はい、何せ仮面ライダーですから。自分の息子をたくましく育てたいという意味でくれたんでしょう…」
ロゼッタ「へぇ…」
来太「でも、その時はまだこの本に興味はありませんでしたが、暇つぶしに読んでみると意外と面白くて…」
ロゼッタ「どんな話なんですか?」
来太「レジェンドファイターと呼ばれた男が数々の敵に立ち向かう話です」
ロゼッタ「レジェンドファイター?」
来太「ええ、幼いとき、敵軍に一人で舞い込み故郷を救ったことで英雄視されたんですよ」
ロゼッタ「そんなすごいファイターなんですね!」
来太「…もしかして、ロゼッタさん。これがフィクションだと思ってませんか?」
ロゼッタ「え?違うんですか?」
僕はスマブランドの歴史と書かれた本をロゼッタに差し出した。
来太「この表紙に載っているのがレジェンドファイター。スマブランド唯一の歴史上の人物です」
ロゼッタ「スマブランド出身なんですね」
来太「ええ、スマブランドを首都にした人物です」
ロゼッタ「え?それは桜井さんなんじゃ…」
来太「桜井さんはあくまでもスマブラ文化を伝えたにすぎないんですよ。ちなみに、スマブランドが都市になった時はまだスマブランドという名前ではなかったんです」
ロゼッタ「え?」
来太「以前の名前は戦争が絶えない世界という事からウォーズワールドという名前でした」
ロゼッタ「なるほど、戦争のある村はやがて荒れ果ててしまったからスマブランドになるまで廃墟だったんですね」
来太「いや、そうなるはずでしたがレジェンドファイターによって戦争はやんだんですが…廃墟になったことは確かですね」
ロゼッタ「なぜ廃墟に?」
来太「レジェンドファイターも生き物です。生き物は僕達ゲームキャラとは違って年もとるし、死んでしまう」
ロゼッタ「死んでしまったんですね…」
来太「病死です。その後、レジェンドファイターの息子が王の座に君臨したのですが…その息子は非道な奴ですぐにまた戦争を起こしたのです」
ロゼッタ「このあとの事は説明を聞かないでも想像できます」
来太「そして、ウォーズワールドは廃墟になり、それをたまたま桜井さんが見つけて今のスマブランドがあるんですね…」
ロゼッタ「歴史がありますね」
来太「それで、彼は僕がゴーオングリーンになろうと思ったきっかけなんです」
ロゼッタ「そうなんですか…まぁまる分かりですけど」
来太「ですよね…」
すると、もうスピードで何かが銀河を突き抜けていった。
来太「あれは?」
ロゼッタ「スマブランドの方向です!」
来太「ん?よーく見ると…」
その物体は禍々しい黒色をしていた。
来太「やっぱり!スウォームボムだ!」
ロゼッタ「止めないと!」
ロゼッタ「ギャラクシージャンプのジャンプ台を用意します。行ってください!」
そして、僕はギャラクシージャンプでスウォームボムの所に行く。
来太「ゴーオン…変身!」
そして、僕は変身し、コスモシアを取り出す。
ゴーオングリーン「ナイトビーム!」
「ジャキン!」
スウォームボムは真っ二つに割れた。
ゴーオングリーン「無力化成功だな」
しかし、そこから大量のマスター兵とスウォームが!
「ワシャワシャワシャワシャ…」
そのスウォームはやがてほうき星の天文台へ…
ロゼッタ「なっ!」
ゴーオングリーン「下がって!」
そして、早速スウォームがマスターコアになろうとしていた。
マスターコア「ううう…」
しかし、そのモデルは…
ゴーオングリーン「レジェンド…ファイター…」
ロゼッタ「え?まさか」
ポセイドンが描かれた鋼鉄の鎧
ユニコーンの角が生えた西洋風の甲冑
そして鍔がフェニックスの翼になっている剣…
間違いなかった…
マスターヒーロー「お前か?私を目標としてるやつは?」
ゴーオングリーン「………………!」
次回予告
ゴーオングリーン「ぐはあああああああああ!!!!」
苦闘するゴーオングリーン。
マリオ「英雄って言ったら俺たちでしょ…」
集いしゲームの英雄。
マスターヒーロー「貴様らに英雄は語れない」
ゴーオングリーン「強くなくてもいい…心があれば英雄になれる!」
次回、19章英雄とは…
小説版スマ知識!
〜手紙〜
どうも、メタファンです。
今回は手紙について話したいと思っています。
このスマブラシリーズ…否、スマブラ!シリーズはすべて手紙で始まります。
なので、前回予告したシリーズもいずれ作ることになろう第3期も手紙で受け継がれていくんでしょうね…