裏切り者のアイツ
「わぁぁぁぁ!大変なのサ!あ、アイツがぁぁ!」
マルソがドアをバリッと割って入って来た。
そう。アイツとはカービィ……ではなくマホロアの事らしい。
「なんだよいきなり」
「びっくりしたなぁー」
「なんなん」
みんなが言う。
「え?ていうかそのドア前ワムバムが壊したから直したのにまた破壊したんかよ」
四天王の中の1人のギャラクティックナイトが言った。
「あ、やべ、、、………。僕リーダーなのに、、」
マルソは恥をかいて言った。
「あ、そんなことよりも緊急!」
でも思い出したようだ。
「ああそうだったな」
「そうだった」
「たしかに」
でもやはりみんなはそういいながらだらしない。
ワムバムジュエルはテレビを見始め、マスクドデデデはSwitchで遊び始め、ギャラクティックナイトは、、……なんとマルソのお菓子の棚を漁っていたのだ!
その光景を見たマルソはムカつきながらも、、、
「だから緊急だって言ってるのサ!!!聞けよォォォ!!」
と今までで一番怒って言った。
その瞬間あたりは沈黙して、みんな冷や汗をかいていた。
その中だけでマルソはめっちゃくちゃキレていた。
仕方なく、みんな会議を始めようとした。
しかしそれは遅かったのだ。
窓の外からアイツ。つまりマホロアが覗いていたのだからだ!
「おい!ボクを四天王に入れろヨォ!!マルクだけソウルに進化しやがってェ!」
マホロアが言う。
「くっ、、い、れるもんか!!そんな強くないお前が!!」
マルソも逆らう。
「強くないだとォ!?戦ってみロォ!」
「いいとも!戦おうじゃないのサ!」
2人の喧嘩が始まった。
他の四天王3人は状況を理解し、家を出た。
一方2人は、
「もういい!君とは口を聞きたくないのサ!」
「こっちこソ!」
そう言ってお互い罠を仕掛けた。
5分ほどして、マルソとマホロアは自分の家に帰ろうとした。
その時だった……。
なんとお互い自分の罠に引っかかってしまったのだ!!
しかし引っかかった直後の2人の顔はさっきと違った。
2人とも面白くて笑っていたのだから。
そしてお互い謝った。
「さっきはごめん」
「全然いいのサ」
謝りあうと、マルソは何を思ったのか、かけていた宝石付きのネックレスをマホロアにかけてあげた。
「君も強かったよ。」
マルソは呟いた。
マルソとマホロア以外の3人は、
「やれやれ…。」
と言い、あたたかい目でマルソとマホロアを見ていた。