未知夢世界(Mystery Dream World)
私「はぁ…、戻るのに一苦労だなぁ。」
そう愚痴を零す。
この世界は、夢・幻そのもの。持ち主次第で広さも変わる。
人によってはポップな世界だったり恐怖に塗れた世界。また、狭かったり広かったり、と様々。
しかし、今回の持ち主の夢世界(ドリームワールド)は異様な程に広かった。遥か遠くまで、宇宙に繋がってそうな程に。
私「なんでこんなに広いんだろう…。探索が大変だよ…。」
????「あれっ、他にも人がいたの!? 良かった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
私「ん、誰だろう。」
異常事態が起こった。普通、他人の夢世界に持ち主以外の人は入ってこない。
それが例え、全く知らない者でも、知人・友人・親戚でも、自分が作り出した人物であっても。決して…
私「あれ、もしかして…、魔季(まき)!?」
魔季「そうだよ!! ここに来たの、どうやら私だけみたいなんだよね…。」
私「鳴禍(めいか)はいないんだね?」
魔季「らしいの。? その紙は何?」
私「これ? これはね…。」
そう言って事情を話し始めた。外の世界で死に、この夢世界に来たこと。
神の使いによって、ある条件を交わし、転生して再び生きることを許されたこと…。
魔季「そうだったんだ…。大変だったね…。」
私「そうなの、だから魔季が来てくれて、嬉しくて…、うぅっ…。」
魔季「大丈夫だよ、私が来たからもう1人じゃない。何も心配はいらないよ。」
私「うん。ありがとう。じゃあ、2人になったから、探索しに行こうか!!」
魔季「うん!!」
…
彼女達のメモが落ちた。そこにはこう書かれていた。
「南東にある洞窟に5体の龍種が睡っている。
その内の3体、火炎龍・氷樹龍・雷霆龍の3体の所持している宝玉を、
真反対の方向に位置している神殿に持ってくること。
また、その時点で仲間が10人以上いること。
その10人は皆知っている者であること。
最後に、虹水晶(レインボークリスタル)を5個全て集められていること。
北西にある魂谷(ソウルキャニオン)に2つ。
南西にある紅血河(ブラッドリバー)の河上に1つ。
北東にある樹氷山岳(アイシクルヒル)に2つ。
健闘を祈ります。」