異世界からの転移者
「カービィ待ってよ〜」
「やーだねー、ていうかワドルディ、来るの遅いよ?」
「カービィが早すぎるんだって…」
そう言ってカービィとワドルディは歩き出した。その時、突然六角形の穴が開き、
一人の魔道士が出てきた。ここに来るまでに怪我をしたのか、左腕に大きく切ったような傷があった。カービィ達が近寄ろうすると、魔道士は急に起き上がった。
「…ここはどこ?あなた達は?…どこから来たんだっけ…?」
「大丈夫?ところで君こそ、誰?」
「私? 私はフラメア…あ、そうだ、プリズムワールドから来たんだ。そしてミラーディメンションを通してここまで…」
「フラメア っていうんだね、僕はカービィっていうの。ここはプププランド。」
「僕はワドルディ。よろしくね。」
「うん、よろしく。……あ、宝珠が砕けてる!…大切なものなのに…どうしよう」
と、フラメアは嘆いた。するとカービィが、
「探すの、手伝ってあげようか?」
と聞いた。そう聞くやいなや、フラメアは
「本当に?ありがとう! 私の宝珠はミラーディメンションに散ってると思うんだ
でも空間の穴は消えちゃったし…」
次の瞬間、再び六角形の穴が開き、カービィたちを吸い込んだ。
「いてて… ここはどこなの?……もしかしてここがミラーディメンションなの?」
「うん、ここは…フローラルフォースだ。…なんだか魔力を感じる……あ、もしかしたら、私の推測だけど、各地に一個づつ散っているのかも、探しに行こう!」
「一緒に行くよ!」
「本当にありがとう!」
そう言って笑顔を作った。
ーしかし、その笑顔はどこか恐怖を煽るような笑顔だった。だがカービィは、それに気づかなかった……