あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 夢幻/投稿日時: 2020/09/26(土) 23:56:30
投稿者コメント:
どうも、全角2Yです!
今回は企画に参加するということで、まずテーマ1を投稿させていただきます!
恐らく複数人いる参加者のテーマ1の中で一番ハロウィンっぽくないハロウィン回でございます。
しかもところどころ倫理観が吹っ飛んでおります。

では、どうぞ!
テーマ1:おい、ハロウィンやれよ(ぇ
ハロウィン。それは地球では10/31に行われる、仮装したりお菓子の流通が盛んになったり、
渋谷でトラックがひっくり返ったりする行事である。
まあ、もともとはヨーロッパにおけるキリスト教関連の行事ではあるが、日本でそんなことを気にする人はほぼいない。

しかし、プププランドにはハロウィンという概念はない。ましてやキリスト教という概念もない。
そのため、プププランドにおける10/31というのはただの10月末日にすぎない・・・はずである。
え?プププランドにそもそも暦の概念があるのかって?
いや、そんなことを気にしていちゃ話が進まないんすよ(ぇ

そんなある日のプププランド。


タランザ「んー、今日はいい天気なのねー。
清々しい秋晴れだし、今日はフライドチキンでも作って食べるのねー。」


タランザはマイバッグ片手に街をるんるん歩いていた。
するとそこに、カービィが現れ、


カービィ「フライドチキン!?(ジュルリ)」

タランザ「カカ、カービィ!?いきなり現れるななのね・・・。」

カービィ「そんなことより今フライドチキンって言った!?言ったよね!?言ったね!よし!」

タランザ「・・・言ったけどアンタにやるチキンは無いのね。」

カービィ「え?君は一体いつからそんな口を聞けるようになったの?」

タランザ「まるでボクに人権がないみたいな言い方をするのね・・・」

カービィ「だってクモじゃん。」

タランザ「そんなこと言ったらこの星の住民たいてい人権なくなっちゃうのね。」

カービィ「そりゃあまあ、この星で人権持ってるのアドレーヌだけだし。」

タランザ「・・・あの人まさかヒエラルキーの頂点的存在なのね?」


そんなくだらない話をしつつも、スーパーに入って肉のコーナーに行くと・・・


タランザ「さてと、さっさと鶏肉を買って帰るのね。」

カービィ「タランザのおごりでね☆」

タランザ「おごる以前にアンタに食っていいと許可は出してないのね。」

カービィ「いいじゃない。チキンの1kgや2kgぐらいさー。」

タランザ「どんだけたかるつもりなのね・・・
・・・ってあれ?鶏肉が見当たらないのね?」

カービィ「ホントだ。売り切れてる。」


肉のコーナーには牛肉や豚肉はあったものの、鶏肉のみが綺麗に売り切れていた。


タランザ「タイムセールでもやってたのかね?」

カービィ「じゃあ養鶏場に行って鶏をかっさらって・・・」

タランザ「それ普通に犯罪なのね。
というか別にフライドチキンにこだわる必要はないから普通にカレーにでもするのね。」

カービィ「ぷー。チキンがよかったなー。」

タランザ「アンタもう自分で買えなのねそれ。」


すると、そこにメタナイトが現れ、


メタナイト「チキンなら20分前ぐらいに一瞬で売り切れたぞ。」

カービィ「メタナイト!」

タランザ「一瞬でって・・・一体何が住民をそんなに駆り立てたのね?」

メタナイト「それがなんだが、街中の人たちが『鶏肉はエリート!』と言いながら騒いでいるのを先程耳にしてな。
それが1つの原因なのではと思っている。
今その情報源を探しているのだが・・・これが中々見つからなくてな。」

タランザ「鶏肉はエリート・・・訳が分からないのね。」

カービィ「ところでバル艦長くれない?焼いて食すから。」

タランザ「アンタはもう鶏肉諦めるのね。倫理観ぶっ壊してまで欲しいものではないでしょうに。」

メタナイト「そうだな。払ってもらえる金額にもよるな。いくらなら出せる?」

タランザ「アンタも真面目な顔して人身売買に乗るななのね。騎士道精神どこに行ったのね。」

メタナイト「騎士道精神を知らずして騎士道という言葉をそう容易に使わないでいただきたい。」

タランザ「アンタもずいぶん厄介なのね・・・。
って、そんなことよりさっさと帰るのね。厄介事には関わりたくないのね。」

カービィ「えぇ〜、メタナイトを手伝ってあげようよー。
メタナイトも仲間がいた方がいいよね?」

メタナイト「うむ。人数は多い方がいい。
手伝ってくれるというならばそれなりの報酬も出せるぞ。」

タランザ「・・・ちなみに報酬は?」

メタナイト「地球で買ったセクトニアのキーホルダーだが。」

タランザ「その話乗ったのね。」

カービィ「チョロいなー。」


こうして、捜査を始めることにしたのだが、


マルク「ヘイヘイヘーイ、鶏肉はエリートなのサー!」

タランザ「絶対あいつなのね。」

カービィ「捜査始まって3秒しか経ってないね☆」

メタナイト「ハタから見たらただの馬鹿だろこれ。」


タランザ「おいマルク何やってるのね?」

マルク「ん?ボクはただチキュウの文化をみんなに伝えてるだけなのサ。」

カービィ「チキュウの文化ぁ?」

マルク「アドレーヌから聞いたのね。
チキュウでは10/31になると『トリックオアトリート』って言いながらバカ騒ぎをする文化があるそうなのサ。」

タランザ「その伝わり方は大丈夫なのね?」

マルク「そんで、ポップスター風にアレンジしたら『鶏肉はエリート』になって面白かったから
これをプププランド中に浸透させて街中をカオスな状況にしてやるのサ!」

メタナイト「それで混乱に乗じてポップスターを支配・・・といったところか。」

カービィ「えぇー、またー?」

マルク「いや、ただこの混乱を高みの見物したいだけなのサ。」

メタナイト「え」

マルク「ボクの目的はあくまでイタズラを楽しむこと!それに尽きるのサ。」

タランザ「たちの悪い愉快犯なのね・・・」

マルク「でも別にアイツら楽しそうだしいいじゃないかなのサ。」

住民キャピィ「鶏肉はエリート!」

住民ワドルディ「鶏肉はエリート!」

メタナイト「鶏肉の需要と供給のバランスが崩れるからやめろ。」

マルク「えー。面白いのに?」

メタナイト「それでもだ。」

タランザ「てか、相変わらずくだらない嘘ついてるのねー。懲りないのね?」

マルク「でもボクよりヤバいやつなら他にもいるのサ」

メタナイト「何?他にもいるのか?」

マルク「あっちにマホロアがいるから見てみなよ。ボクよりヤバいぜ?」

メタナイト「・・・行ってみるか。」


そしてマホロアの方へ行くと・・・


住民ワドルディ「ペロペロキャンディです!」

住民キャピィ「チョコレート持ってきました!」

ボンカース「バナナ持ってきたぞ。」

マホロア「オオ、それでいいんダヨォ。ア、バナナは要審議ダネェ。
個人的にはバナナはおやつには入れないタイプなンダ。」

タランザ「なぁにこれぇ。」


お菓子の山にふんぞり返ったマホロアが住民からお菓子を大量にもらっていた。


マルク「やっぱり収穫量がやばいのサ。」

メタナイト「何だ?恐喝でもして集めたのか?」

マホロア「おやおやミンナ勢ぞろいで。何の用カナ?」

タランザ「そのアホみたいな量のお菓子は何なのね?」

マホロア「アァ、コレ?プププランドの住民タチからせしめたお菓子ダヨォ。」

メタナイト「一体どうやってこの量を集めたんだ?」

マホロア「ホラ、どっかの国では今日はハロウィンとかいうやつなんデショ?
絵描きの女の子から聞いたんダケド、ハロウィンではお菓子をくれなかったらイタズラをしていい日って聞いたんダヨォ。」

タランザ「何か曲解してないのねそれ?」

マホロア「だからサ、ボクもプププランドのみんなにお菓子をたかったんだけど、みんな昔のボクの悪行を知ってるミタイでさ、
誰もお菓子くれなかったンダ。」

メタナイト「まあ、当然といえば当然だな。」

マホロア「だからお菓子をくれなかった住民のうちの1人の家をイタズラでぶっ壊してやったンダ☆
そしたら怯えた住民たちが必死にお菓子をくれるんダヨォ。おかげで1年分のおやつに困らないネェ。」

タランザ「いたずらのレベル超えてるのね!?」

マルク「そりゃあ怯えるのサ。お前サイテーなのサ。」

マホロア「それはキミだけには言われたくなかったヨォ。」

メタナイト「ところどころ壊れた家があったのはそれが原因か・・・
・・・と思ったらまたお菓子を奉納しに来たのがいるぞ。」

タランザ「脅されてかわいそうに。」


と、お菓子を持ってやってきたのは・・・


デデデ「アフォガートとフォンダンショコラ持ってきたから城を破壊するのはやめてくれぇぇぇぇ!!!!!!」

マホロア「オォ、ご苦労ご苦労。」

タランザ「一国の王がビビってたのね!?」

メタナイト「・・・陛下。」

デデデ「メ、メタナイト。何ゾイ?」

メタナイト「トリックオアトリート。
アフォガートとフォンダンショコラを私にも渡さないと城にハルバードを墜落させます。」

マルク「何か恐喝しだしたのサ!?」

タランザ「しかもイタズラの仕方がひどいのね!?」

マホロア「しかもそれを真顔でやってのけるの凄いヨォ。」

デデデ「ひぃぃぃぃっ!?それだけは勘弁ゾイィィィィィ!!!!!!」


そう言ってデデデは城へと猛ダッシュした。


タランザ「哀れなのね・・・」

カービィ「大王って大変なんだねー。ムシャムシャ」

マホロア「全くだヨォ。
・・・って、何を食ってるんダヨカービィ。」

カービィ「え?そこにあったお菓子の山のお菓子だよー。」


マホロアがカービィの指さした方を見ると、さっきまであったはずのお菓子の山が消えていた。


マホロア「アアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
せっかくかき集めたお菓子ガァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

タランザ「まあ、カービィいたらそりゃそうなるのね。」

カービィ「ごちそうさま!」

マルク「あーあ、全部食われちまったのサ。」

マホロア「こうなっタラ、カービィの家を破壊するシカ!」

カービィ「ふーん、そんなことするんだ。」


と、言いながらウルトラソードの準備をし出した。
それに対してマホロアは・・・


マホロア「すみませんデシタ。やめマス。」

カービィ「よろしい。」

メタナイト「まったく・・・
とりあえずマルクとマホロア、貴様らは両方一応警察に突き出すぞ。」

マルク「ただのイタズラなのにー!」

マホロア「収穫は消えルシ、警察のお世話になルシで、もうさんざんだヨォ。」

タランザ「ついでにメタナイトもなのね。アンタも大王を恐喝してたのね。」

メタナイト「・・・記憶にないな。」

メタナイト以外「「「「こいつ・・・とぼけやがった・・・!」」」」

タランザ「ほら、さっさと警察に行くのね。」


こうして、ハロウィンのハロウィンらしからぬ事件は幕を閉じた。







タランザが帰宅する道中・・・


デデデ「やっぱりクリスマスに食べる柏餅は最高ゾイ!
これこそ真夏の風物詩ゾイ!」


とかいうデデデを目撃したが、どこからツッコめばいいかわからなくなったため、全力で無視したとか。

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