カービィワールドへ・・・。
救急車の音が、街中に響いていた。ある中学生が、通り魔に刺されたらしい。目撃者はいない。 救急車の中で、救急医が少年に言った。 「大丈夫ですか!もう少しで、病院ですよ!」 「そ、そうですか・・・。でも、もう俺は、無理みたいっすよ・・・。」 少年は軽く笑いながら、言った。 「俺を刺したんは、よ、よく分かんねぇ、角の生えた小せぇヤツでしたよ・・・。丸っこく、真っ白なヤツ・・・。くそったれっ!次の人生は、こんなんで、終えたかぁねぇな・・・。」少年はその言葉を最後に、息を引き取った。 (あぁ、明りぃなぁ・・・。天国って、ヤツかねぇ・・・。) 目が覚めたらしい。しかし、今、自分がいる場所が、街中でも、救急車の中でも、ない。その事は彼も分かった。 (っ!か、体動くじゃねぇか!?でも、なんか、丸いっつうか、何て言うか・・・。) 彼は起き上がった。目も開いた。 そこに、広がっていたのは、大きな森だった。 (はぁ?何処なんだ、ここぉ?に、しても、このBGMって、wiiの「森をぬけて」じゃねぇ? 1−2の?) 確かにこの森全体にBGMが流れている。 (ってか、ここ、wiiの1−2じゃねぇ!?) その通りだった。 (彼処にワドがいて、ここがこーだからぁ、ちょっ!?俺、まさか、ワドか!?) そう、彼はワドルディに、なっていた。