第二話こうじゃないっ!
「魔法…少女……」
「うん!私は非リアの世界から来たの!貴女が制御のヒロイン!世界を救うの!」
私は、ボブだったボサボサの髪から、キラキラの茶髪で、凄く長くなった髪を揺らす。
「どうすれば非リアの世界を助けられるの?」
私は聞いてみる。
「んーー、リア充を爆発するの!簡単でしょ?」
私、犯罪しなきゃいけない系?てか名前は?
「あ、私はミキル!宜しく!」
「はぁ…私は桜子。」
ミキルは全てお見通し。
「あーーっ!桜子、リア充が!!」
指された方向では男女がイチャついている。
「今よ、桜子、じゃない爆発魔法少女モブ!」
「モブは嫌です!」
ほい、とミキルから渡された杖は、かなりでかい。
「これ、持ち運べない…!?」
「魔法少女モブ!非リア達が貴女に助けを求めているのよ!」
すると、メイト帰りであろう非リア達がモブー、頑張れー!と応援してくる。
何かやる気が出てくる。
「私…魔法少女やる!非リア仲間の為に!」
「さすが桜子!!!!」
ふふっ、と笑い、リア充の元に走る。
「えっ、何!?」
私は、杖を構える。
「この世の非リアの皆の為に、爆発してもらうよ!!!リア充、末長く爆発しろぉぉおおおぉぉぉおぉっ!!!!!」
私は叫ぶ。と同時に非リア仲間が歓声を挙げる。最高の仕事に見えてくる。
ド……………………
ドッカカアアアアアアアアアアンンッッッ!!!!!!!!
「うわ、強い……」
周囲が騒ぐ。
「私はリア充爆発魔法少女、モブだよ!一緒に闘おう!」
「ぎゃーーーーー!モブたあああんんんんんん!!」
「スゴーーーイ!」
「これからも頑張ってーーーー!」
ミキルが横で笑っている。
「任務終了だよ、桜子!」
「うん!」
私はピースをして、姿勢を正す。
「ミキル、私は非リアの世界を助けるよ!闘う!」
ガッツポーズをし、皆が盛り上がっている最中、
「何で助けてくれなかったの!?」
「仕方ないだろ、どっち道爆発したし!」
「はぁ〜〜〜〜〜〜!!!????!」
「んだよ?」
「もう、別れましょう!」
「ふざけんなよ!!!!」
あのカップル達は喧嘩し、なんか別れた頃、爆発魔法少女モブは、家路をたどり始めていた。