あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ふっきー/投稿日時: 2018/10/27(土) 11:58:05
投稿者コメント:
 バッドエンドです。多少、残虐な描写が有るかも知れません。
 苦手な人は、即お戻りください。
END1.An,happy
「楽しかったよ、キャメル。」
「は、ぁ……?」
 キャメルは最後にメイに攻撃を仕掛ける。キャメルは、上に飛び退く。
「本気がこのくらいなの?」
 キャメルは無言で素早くメイの頭上に舞い上がる。
「あっ……!」
「こぉぉおんのぉぉぉおおおお!!!!!」
 決まったと思ったが、メイは、煙の中から、這い出る。
「あっぶなー……」
 ちゃんと当たったはずなのに。キャメルは、力が抜け、その場に倒れ混む。
「うぅっ………」
「御免、キャメル。ふふっ……」
 メイは、体制を戻す。後はこの世界から出るだけ。夢限の世界が壊れる時、その世界の物も全て壊れてしまう。
「……………」
 空を眺めているまま動かないキャメルの眼をそっと、閉じさせた。キャメルは微動だにしない。
「破壊!」
 メイのいる場所から全てが消えていく。
「(もう、誰にも会わせる顔なんかないよ)」
 メイは、もとの部屋のタンスから、大量の札束を取りだし、レイを呼び出す。

 数分後。
「メイ、どうしたの?」
 レイがやって来た。
 正直に。正直に言わなければ。
「レイ。私、キャメルとエガさん、殺しちゃったんだ。」
「?!!!」
 レイは急なことに絶句する。
「もう、誰とも話せない。このお金ね、レイの為に用意したんだよ…………」
 メイは盗賊をしていた頃の金をレイに見せる。
「お願い……」
「あ……あぁ……」
 メイは、じりじりと、レイを壁際に追い詰める。
「次は、幸せになろ?」
「やだ……止めて…」
 メイは黙ったまま、何処からかナイフを取り出す。
「………今度は、虐待されたくないよね」
「ダメ!メイっ!」
「もう、無理なんだよ」
「ギャアアアァァッッッ!」
 間が空いて、静寂が降りてくる。


 次の日、学園には、警察や、消防が来ていた。
 メイとレイは手を繋いでいた。レイの顔は、涙で乾いていた。メイは、怖いほどに、笑っている。
 もう二度と、動かなくなった。
 そして、エガとキャメルは、大人達が必死に捜索しても、見つからなかった。
 レイとメイが居たところには、大量の札束が散らばっていて、内、数枚が赤く染まっていた。

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