#1.偽りの合間に
『………っ!?』
カービィは思い瞼を開ける。
{此処、は本の中…?}
そうとしか考えようがない。
『世の中は想定外の事もあるんだね…』
そう呟き、歩き出した。
『___!?』
目の前に槍が降ってきた。
『なっ…………!?』
その内、一本がカービィめがけて飛んでくる。いつもなら吸い込めるはず…なのだが、その判断が下せなかった。
次の瞬間、カービィの前に影が覆い被さった。
『…へ?』
カキン、と金属音がして、その槍は床に落ちた。
『あ、ありがとうございまs…』
カービィが顔を上げると、仮面の騎士_____メタナイトが目映った。
『メタ!』
『…カービィ…何故此処にいる?』
『…その台詞、そっくりそのまま返して上げる。メタ、どうして此処に来れたの?』
『ワドルディがな。お前、白紙の本に吸い込まれたのだろ?』
カービィは目を見開いた。全て言っていないのに。
『なんでそれを…?』
『フッ。ワドルディがな。一部始終を見てたらしいからな。私は単に助け…いや、暇潰しで来たのだ。』
『ハァ!?』
カービィは少し?ドスの効いた声で聞いた。
『ま、まぁさておき此処から早く出るぞ』
『はぁい。出口何処かメタ知っているの?』
『………;_;』
『メタ、まさかだけど…』
『出口の位置は知らん。』
『嘘ーん!(おフザケモード)』