第1話 のんびりしようか
本当の本気で何かが起こるはずだというのにカービィやデデデなどはのんびりと過ごしていた。
「…にくまんだ〜…いただきま〜す………」
カービィは木陰で安定の食べ物の夢を見て眠っていた。一方、デデデはバンワドとまた駒取りの対決をしていた。
「うっ…………」
「大王様行きますよ! 王手です!」
「ま、待ったゾイ!;」
「またですか! 全く…立場が逆って思われていますよ」
「わにゃ;(バレてる;)」
バンワドに負けたデデデは、頭をかいて「あーっ…!」と悔しそうにしていた。
「バンワド先輩強いっス。オイラも大王様に勝てるようになりたいっス!」
「ボクもボクも〜!」
「きっとできますよ♪」
バンワドはたくさんのワドルディの頭を撫でたり、さすったりした。撫でられたり、さすられたワドルディたちは、ドタドタとバンワドを引きずり込むような感じでいた。
「わあっ!? あははははは! く、くすぐったいですよ!」
「よかったゾイ………」ボソッ
デデデは、バンワドがたくさんの仲間に支えられているのを見て微笑ましく思っていた。
*
ちなみに、メタナイトは草原の中で本を読んでいた。
「…………………」ペラッ
彼は無我夢中で読んでいた。そんな中、上空で何かが一瞬、横切って行った。
「むっ…?」
彼はその気配を感じたが一瞬だったからすぐに消えた。
「なんだったのだろうか……」
何かの影はカービィの横を横切り、そして、デデデ城を横切っていった。
「んっ…ほぇ………?」
*
「ん…?」
「どうしたゾイ?」
「今、何かが横切ったような気がしたんですが……」
デデデは、みんなをデデデ城の中へ戻すことにした。カービィやメタナイトもデデデ城へと向かうことにした。
「あ、メタ!」タッタッタ
「カービィ…! あのとき…何かが横切ったような感じはしなかったか?」
「うん、なんか…一瞬だったけど…………」
カービィと彼が同じことにあったならデデデも関係していると考えた彼は「ひとまず、デデデのとこへ行ってみるとしよう…」と翼に変えて行ってみることにした。
「あっ! 待ってよー!!!!」
彼等が去って行くと、木の後ろに隠れていた少女がひょこっと出てくる。
「あれが、剣士メタナイト…? 何かと関係があるのでしょうか………」