ぱんどら2
カービィは町でリンゴを買っていた。
ワドルディ:「カービィさん、その箱何ですか〜?」カービィ:「ん〜?知らな〜い(-.-)」
のんきにリンゴをほおばりながら答えた。すると、背後に人(?)の気配を感じた。
カービィ:「…?」
そこにいたのはドロッチェだった。
ドロッチェ:「この箱は我々がもらったぞ!!返してほしいなら力づくで取り戻すんだな!!」
ドロッチェが逃げようとしたその時、大きな叫び声とともににぶい音が響いた。
デデデ:「その箱はワシの物だZOY!!!」
ドロッチェ:「〜!!」
デデデ大王のハンマーでドロッチェはふっ飛ばされ、箱を落としてしまった。
デデデ:「早速開けるZOY!!」
箱を開けようとしたその時、凄まじい竜巻が大王を襲った。
メタナイト:「箱を開けてはだめだ!!」
(カービィ:「えぇ〜…今度はメタナイト?」
ワドルディ:「僕達おいてけぼりですね…」)
ドロッチェ:「な、何を言っている!この箱の中には財宝が眠っているんだぞ!」
デデデ:「そ、そうだZOY!!」
メタナイト:「いや、その箱は怪しすぎる。私が預かろう。」
メタナイトはデデデ大王に手を差し出した。しかし、大王は首を横にふる。
カービィ:「僕の出番を潰さないで!!その箱は僕のだぁっ!!」
カービィは目をつぶって3人に飛びかかった。箱をめぐっての争いはおさまらず、カービィも割り込んでむしろ激しさを増している。
カービィ:「こんな地味な箱にダークマターなんか封印されているわけないでしょ!!」
メタナイト:「それならば財宝なんかも入っているわけないだろう!!」
デデデ:「カービィ!この箱に食い物なんか入ってないZOY!引っ込んでいるZOY!」
ドロッチェ:「引っ込むのはお前達だ!!」
ドロッチェは杖を使って氷のレーザーを出した。カービィ達の足を凍らせ、箱を奪おうという作戦だ。しかし、肝心の箱まで凍らせてしまったようだ。
ドロッチェ:「あ…」
カービィ:「え…」
デデデ:「う…」
メタナイト:「……」
(↑ばっちり凍っている)
みんな:「………」
ドロッチェ:「しまったぁぁああ!!箱まで凍らせてしまったぁぁああ!!」
カービィ:「僕の箱ぉ…」
デデデ:「ワシの箱ぉ…」
メタナイト:「……」
ワドルディ:「いやいや、箱はいいですからっ!!メタナイトさんがカッチカチですよ!!どうすんですか!?」
するとカービィがワドルディの肩にぽんと手をおいてささやいた。
カービィ:「箱のためだよ。犠牲が出ても仕方がないのさ。」
ワドルディ:「仕方なくないですよっ!!このままじゃメタナイトさんがしんじゃいます!!」
カービィ:「ライバルが一人減ったね!」
デデデ:「やったZOY!」
ドロッチェ:「ふっ…」
ワドルディ:「笑顔でそんなこと言わないで下さいよっ!!」
ワドルディは怒っている。
デデデ:「ハンマーがあるZOY!!これでぶちこわ…」
ワドルディ:「駄目ですよ!!へっくしょんっ」
カービィ:「ファイアぁぁああ!!」
ワド:「あちち…何すんですか!」
カービィ:「寒そうだったからつい……」 ワド:「あ、カービィさん!ファイアで氷を解かして下さい!!」
デデデ:「その手があったかZOY!!」
早速カービィはファイアでメタナイトと箱の氷を解かした。
メタナイト:「うぅ…」
ワド:「大丈夫ですか?」
メタナイト:「あ、ああ…大丈夫だ。」
強がっているのか、とても大丈夫ではない。
一方、カービィ達は…
カービィ:「箱ぉ〜!!」
デデデ:「もういいZOY!!カービィ、開けるZOY!!」
ドロッチェ:「そうだな…」
パカッ…
ぷしゅ〜……
カービィ:「わわっ…」
カービィはあわてて箱をしめた。中には黒い煙が入っていたようだ。
デデデ:「いたずらかZOY…」
ドロッチェ:「財宝じゃなかったのか…」
みんな:「はぁ〜……」
そのカービィ達のため息でプププランドの一日は終わった。
次の日…
カービィ:「ぎゃあああっ!!け、毛虫ぃいいい!!」
カービィは家にあったリンゴに毛虫がいるのを見つけ、悲鳴を上げていた。
デデデ:「わ、わかったZOY…許してくれZOY…」
ワド:「駄目です!大王としてメタナイトさんを見捨て箱を気にするなんて!恥ずかしいですよ!!」
デデデ大王はワドルディにこっぴどく叱られていた。
ブレイドナイト:「卿…そろそろ修行は止めたほうが良いのでは…?」
ソードナイト:「私もそう思います…」
メタナイト:「いや…まだ終わっていない……」
バタッ!
2人:「卿っ!!」
メタナイトは倒れてしまった。
ドロッチェ:「くそぉ…俺達のお宝が…!」
スピン:「また最初っからやり直しっスか…」
ドロッチェ達は盗んだお宝を盗まれていた。
3日後、再度箱を開けると、カービィ達に幸せが戻り、また、平和に暮らせる時がきた。