第1話 記憶喪失の少女
その一方メタナイト達は…
「それにしても…どこに行けばいいの?」
「それなんだが…」
「分からないは勘弁ゾイ!」
「確かにそれに近いが…………」
チュドオオオオォォォォォン!!!!!
「………!?」
北の方で爆発音がした。メタナイトは、「タイミングが悪すぎる…!」と思いながら、北の方へと向かって行った。
「メタナイト様ー!!」
「待ってよメタ!!!」
「周りが見えてないゾイ;」
慌ててメタナイトを追いかける3人だった。
*
「痛っ…ここは……どこ…なの…?」
メタナイトの目の前には、少女が座り込んでいた。さっきの爆発音的何かは少女が落ちてきただけだったみたいだ。
「…………!!」
「メタ、どうしたの…って女の子がいる……」
その女の子はカービィたちと同じ1頭身で、水色のカービィっぽい色をして、レモンに近い黄色に髪でツインテールをしている。
「見ない顔だね」
「どこから来たんですか?」
「分からない…」
「名前はなんゾイ?」
「分からない…」
少女は何も覚えていない感じだった。メタナイトは、少しショックだった。何故、ショックなのかは分からないが……。
「落ちたせいで記憶喪失してしまったのか……。私のことも覚えていないだろうな…」
「えっ…?」
「名前はエリーと言い、私の友人だ」
「「「えぇ〜っ!?!?!?」」」
メタナイトとエリーは古い友人っぽいみたいだ。それに驚きを隠さない3人だった。
「エリー? それが私の名前…ですか…?」
この反応は間違いなく忘れている感じだった。
「記憶喪失してしまった今、私のことも分かっていないだろうな……」
「…それにしても、あなた達は……?」
「あ…紹介がまだだったね。ボクはカービィ」
「ワシはポップスターの支配者デデデ大王ゾイ!」←自称してるだけ
「ボクは、バンダナワドルディ。普通にワドルディかバンワドでいいですよ」
「私は、メタナイトだ」
「みなさん…よろしくお願いします! それにしても……メタ…ナイト……うっ…!」
エリーがメタナイトのことで思い出そうとすると、頭痛がしていた。思い出そうとするたびに痛む。思い出そうとすることを諦めた。
「やはり、簡単に思い出せないか…」
「それだったら、エリーも一緒に旅しない?」
「旅…ですか?」
「な、何故わざわざ…」
「あのー…そこのペンギンさん…来て欲しいなって顔に出てるんですが…」
エリーの発言にデデデ大王はごまかそうとするが、メタナイトは「彼女の得意なことだ、諦めろ」と言った。
「地味に思い出せたね…;」
「でも、まだたくさんあるはずです…。私、あなた達といれば思い出せる気がします……。だから、一緒に行かせて下さい…!!」
「いいよ!」
カービィがくるんと1回転をした。
「よろしくお願いします!!」
「一緒に旅するゾイ///」グヘヘ
デデデがデレデレの顔をする。
「『気持ち悪い』と言うだろうな…本心のエリーなら」
「Σガーン」
デデデ大王が嫌われたように悲しくなっていた。
「みなさん、よろしくお願いします! 特にメタナイトさんには、お世話になるかもしれませんが……」
「…思い出せるといいな」
「…はい!」
エリーは満天の笑顔を浮かべていた。