テーマ3 ピンク×2のクリスマス
カービィ「クリ〜スマ〜ス♪でぃっせんばぁ〜にじゅうご〜♪」
マルク「あ、いた、カービィ。・・・何なのサその歌。」
カービィ「ん?今作った。」
マルク「音程も何もあったもんじゃないのサ・・・。というより言語くらいは統一しないの?」
カービィ「音楽は・・・・・・世界共通の言語・・・そうだろ?」
マルク「否定はしないけど音楽じゃなくて歌詞のこと言ってんのサ!!」
カービィ「で、なんか用かな?」
マルク「まぁね。キミがクリスマスについてなんにも理解してないんじゃないかと思ったのサ。」
マルク「まぁ全くの予想通りだったけどね。」
カービィ「失敬な!クリスマスが何かくらい理解してるよ。」
マルク「じゃあ言ってみ?」
カービィ「・・・えーっとね。ちょっと待って。」
カービィ「・・・・・・・・・・・・」
マルク「いつまで待たせるのサ?答えを。」
カービィ「・・・ケーキを、食べる。」
マルク「・・・まだあるよね?」
カービィ「・・・チキン。」
マルク「食べもんしか出てこないじゃねーか!!!アローアロー!!!!」
カービィ「うわ、ちょっ、危なっ!!」
マルク「・・・はぁ。やっぱり分かってないね。」
カービィ「みたいだね。」
マルク「はい。というわけで、クリスマスについて教えるのサ。感謝するんだね。」
カービィ「はいはいしつもーん!!別にボクは知らなくていいんですけど何でわざわざ教えるんですかー?」
マルク「キミに正しい知識を身に着けてほしいからなのサ。」
カービィ「怪しいな〜。」
マルク「はい!じゃ、クリスマスでは何をするのか。」
マルク「地域によってもやることは違うけど、プププランドでは毎年『銀河祭』っていうのをやってるのサ。」
カービィ「聞いたこと無い。」
マルク「だろうね。ただでさえ存在感薄い祭りだし、自由奔放なキミなら知らなくても無理はないのサ。」
マルク「で、その祭りで何をしてるかって言うと、銀河・・・まぁこの場合は空だね。が美しく輝くように、みんなで祈るのサ。」
カービィ「輝くように?なんで?」
マルク「そりゃ、サンタが来るのに空がきれいな方がいいでしょ。」
カービィ「サンタのためなの!?サンタのためだけに大層なことするんだねぇ。」
マルク「まぁ、そういうことで根付いてるからねぇ。そういうもんだと思っとくのサ。」
マルク「で、その祈りっていうのが届いてるのかどうかは知らないけど、毎年クリスマスの日は大体晴れてるのサ。」
カービィ「おぉ〜。」
マルク「だけど、今年のクリスマスは別なのサ。」
カービィ「え?」
マルク「ここ最近、ポップスター上空にバカでかいバリアみたいなのができたみたいなのサ。」
カービィ「バカでかいバリア!?」
マルク「うん。それ以外になんて表現したらいいか分からないのサ。」
マルク「原因は詳しくは分からないけど、今年の春に・・・ほら、なんだっけ、ハルト、・・・なんとかっていう企業がポップスターに侵攻してきたでしょ。」
カービィ「うん。ハルトマンワークスカンパニーね。」
マルク「それだ。それの本体は消えたけど、その微妙な電磁波みたいなのが残ったせいじゃないかとボクは思ってるのサ。」
カービィ「そんなことがあるの?」
マルク「さぁ?でもそれくらいしか考えられないのサ。」
マルク「・・・話が逸れたね。で、キミにやってほしいことがあるのサ。」
カービィ「・・・じゃ、さっき『正しい知識を身に着けてほしいから』って言ってたのは・・・」
マルク「嘘。テヘ♪」
カービィ「ウザい。分かったけど、何すればいいの?」
マルク「それのせいで、みんなの願いは届かない。雨のクリスマスなんて嫌でしょ?」
マルク「そのバリアを破壊してほしいのサ。」
カービィ「だよね。で、どうすりゃ壊せそう?」
マルク「銀河のことだからね、キミにはスターシップが必要だろうね。というわけで、準備はしてあるのサ。」
カービィ「へぇ〜。すごいね。」
マルク「これに乗り込んで、バリアに向かって撃つ。これだけ。」
カービィ「単純でいいね!いいよ、やるよ!」
マルク「そう言ってくれると嬉しいのサ。」
カービィ「マルクー?結構上空まで来たよー?バリアってどこ?」
マルク「・・・・・・あっはっはっは!!!キミ、ありえないくらい単純だねぇ!!」
カービィ「!!?」
マルク「さっき話したのは最初から最後までぜーーんぶ嘘なのサ!!キミをここまで連れてくるためのね!」
カービィ「ってことは・・・銀河祭の話から?」
マルク「その通りなのサ!!プププランドは普通にサンタが来るだけらしいね!」
カービィ「あ、やっぱり。」
マルク「キミがこんな遠くまで来ちゃったからには、もう地上に怖いものナシ!」
「これでいたずら好きほうだいサ!」
マルク「じゃ、ボクは先に帰っていたずらしてるから、キミはゆっくり帰っ・・・」
マルク「え?・・・何なのサこれ?見えない壁?」
カービィ「・・・何かあるだろうなぁと思ってね。」
マルク「なっ!?」
「ミラー!?」
カービィ「そう。ミラーのコピーのもとを持って来ておいて正解だったね。」
カービィ「それはミラーの壁。今のキミじゃ破れないでしょ。それは、ボクの意思でしか解除できない。よって、ボクがそこに行くまで大人しく待ってて。」
マルク「・・・カービィのくせに〜〜〜!すっごい悔しいのサ!!!」
カービィ「さて、ボクが解除してから、キミが地上に着いて何かイタズラをするのが先か、ボクが先に着いて阻止するのが先か。楽しみだねぇ〜。」
マルク「ゼッタイに、何か一つくらいはイタズラしてやるのサ!!」
カービィ「さて、じゃあスタート位置も揃ったことだし・・・」
カービィ「よーーい、ドン!!」
ワドルディ「お、ワドルドゥじゃん。」
ワドルドゥ「よっす。」
ディ「お前も飾り付け?」
ドゥ「おぉ。もうすぐクリスマスだからな、バイト先の店長の指示だよ。」
ディ「だよな〜。この商店街も飾り付けさえすれば結構綺麗だもんな。」
ドゥ「・・・ん?あれ何だ?」
ディ「あれって?」
ドゥ「ほら、空見てみろ。」
ディ「あ、本当だ。なんかピンクのものが2つ落ちて・・・ってあれよく見たらカービィとマルクじゃねぇか?」
ドゥ「そうみたいだな。・・・あいつら毎年クリスマスくらいになるとケンカしてねぇか?」
ディ「あ〜、そうだな。まぁ本人たちはバカだから忘れてるかもしんねぇけど。」
ドゥ「クリスマス前になると浮かれてるんだな。」
ディ「だな。」
ドゥ「しかし、今年は空の上でケンカか。規模がでかくなってきたな・・・。」
ディ「ははは。そのうちプププランドを滅ぼしそうだな。」
ドゥ「冬の風物詩だ。」
ディ「クリスマスといえば、赤、緑、白、暴れまわる2つのピンク。」
ドゥ「2つのピンクってw」
ディ「じゃあな。いいクリスマスを。」
ドゥ「ああ。」
〜終わり〜