あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 想羅/投稿日時: 2014/08/20(水) 08:32:34
投稿者コメント:
彼が一枚を愛すのは、彼が彼女であるから
そんなサボタージュマイスター
一瞬を撮る理由
切り取る一枚は、とても些細なものかもしれない。
どう考えたって、無駄なものかもしれない。


でも、この青空も、死体に埋まる地面も。
私にとっては被写体に変わりはない、変わる訳がない。
そこに思いが込められている、それだけだ。
条件はたったそれだけ、それに人が死ぬのは、仕方のないこと。


白軍司令部の、サボタージュマイスターことの私が言っても説得力はないかもしれないけど。
でも私は、君達よりも長く生きてる、君達よりも強く生きてきた。
遊んでばかり、それでも。
女の子になって、生きてきた。


変なこともされそうになった、殺しだってしてきた。
だからこの国のために死ぬ覚悟は、それなりに持っているつもりだよ。
だからこそ、今スナップしておこうとする。
もう二度とこんなことはあってはいけないように、私はその一瞬を撮り続けるの。


考えたくないって言ったって、来るものは来るの。
私はその考えたくない一瞬に備えているんだよ。
それをもう嫌だと言って放り投げるのは、お門違いだと思うの。



…それとも君は、死ぬのが怖いの?

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