メタ逆 改造話1
ここはあきれるほど平和な国プププランド。
そんな平和なプププランドの自称大王のデデデが今日もささいなことで城中に怒鳴り声を響かせています。
「 おーい!!さっさとワシに茶いれるゾ〜イ!! 一体いくら待たせるんだゾイ!! 」
デデデがよりデカい怒鳴り声を出すと、部屋の隅の扉からワドルディが頭に紅茶をのっけて走って入ってきた。
「たっ…ただいまお持ち致しましたぁ 〜! 」
「 紅茶いれるごときで何分かかってるゾイか? このへっぽこ部下が!! 」
申し訳なさそうなワドルディの手から奪い取るように紅茶の入ったカップを取ると、少しだけ口に含んだ。すると、途端にワドルディに向かって吹き出し、カップを床に投げつけた。
窓から心地良い風が吹く。
その風を感じながらメタナイトは目の前にある書類を書く手を進める。
たまにはこういうのも良いものだ。
今日は天気も良いし、仕事が終わったら城下町に足を出すとでもしようか。
そう考えながら書類にペン先を滑らせていると下の方から何かが割れる音がし、それとともに今まで気にすることもなかった陛下の怒鳴り声がより大きくなった。
( また陛下は部下に何かしておられるのであろうか… )
メタナイトは小さな溜め息をつくと、仕事の合間の息抜きとともにその事を済ませようと仕事部屋を後にした。
「 あんだけワシを待たせておいてお前はこんな水みたいな紅茶しかいれられんゾイか!? 」
目の前でびしょびしょになりながらも濡れた床をふき、カップの破片を拾うワドルディを見下しながらデデデは好き勝手に怒鳴り散らす。 さらに怒ろうと身を乗り出したデデデをメタナイトは音もたてずに手を出しておさえた。
「 何するゾィメタナイト!お前は関係ないゾイ! 」
怒った様子を変えないままこちらを向いたデデデをメタナイトは目を細めながら見た。
「 確かに私は関係ありませんが、同じ部下としてこれは少しやり過ぎではないでしょうかと思います。たかがお茶をいれるだけのこと。ですが相手はワドルディ。まだ部下としての経験も浅いがゆえに知識もあまり身に付けておりません。 もう少し言い方をご考えになさったほうがよろしいのでは? 」
「 むむむ… メタナイトとあろうものが大王にそんな口を叩こうとは…お前ら2人反逆者として処罰を受けるゾイ! 」
「 陛下がそうおっしゃるのならば私は喜んで対抗しましょう、私の自慢の剣術をお披露目致しますよ。 」
メタナイトは挑発するかのように口の端を上げて剣を半分抜いた。
それを見てデデデは顔を真っ赤にし、込み上げてくる怒りを噛み殺した。
「 ………今に見てるゾイ! ほらワドルディ! ぼやっとしてないでさっさとこっちに来るゾイ! 」
デデデは指示をしたがワドルディが動くような気配はない。
「 ワドルディ!お前もメタナイトにつくつもりゾイか! 」
「 …確かにメタナイト様のおっしゃる通りです。いくら給料を貰っているとはいえ、部下の精神への深い傷は給料でも何でも治すことができません。
これ以上その気でいらっしゃるのならばその気が変わるまで対抗致します。 」
そう言い切るとドアを静かに開けて外にいたワドルディたちを全て部屋に入れ、デデデを囲むように並ばせた。
「 …なっ! 」
「 普段、陛下がどこまで私達を下に見ていたかを教えてあげて差し上げしょう。 」
ワドルディ達は表情一つ変えないまま驚いて硬直しているデデデをただただ見つめていた。
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敬語が分からなくてメチャクチャですが無言でスルーしていただければ嬉しいです…
大王は自分サイドの大王で続くのでくれぐれもご注意を。