あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 黒莨/投稿日時: 2014/04/20(日) 20:05:34
投稿者コメント:
今回、少し気になる発言があると思いますが、
その言葉は今回の物語とは関係ありません。

ま、事実なんですけどね、それ。
雪女神と死神
さて、ここは1階。
主に従業員がここで機械を作っている。
といっても、そんなたいしたものでは無いが。

「相変わらず人気だな、あの雪女神様は。」

俺の後ろから浮遊しながら話しかけてきたのはエイセ。
こいつは情報収集が得意で、なんでも、
一度覚えたものは死ぬまで忘れないんだとか。
本当にそうなのかね?

「あぁ、そうだな。……作業妨害だが。」
「ま、ほとんどはここの機械がやってるし、いいんじゃね?」

まぁ、組み立てしかやらないから、別にいいんだか……


「お前らー、油売ってるとマグマに落とすぞー?」

「あ、す、すみません!」
「真面目に働きますのでお許しを!」
「さー頑張らないとなー!」
「雪女神様の為になー!」

やれやれ、大体は女を見ると、これだからな。

とはいえ、一度、俺も好きな女の人がいたが、俺の想いは伝わらず、
その人は別の男の人の恋人になったが…

この話はまた今度だ。


「さて、と。」

俺は階段を下りて、雪女神様とやらに近づいていった。

「こんな銅の匂いぐらいしかしない工場に何の用ですか?雪女神様。」

「あら、私だって好き好んでいきませんわよ?工場長さん。」

確か、名前はセツ。
ここの近くに住んでおり、近所では「雪女神」と言われている。
今ではどこ通ってもそう言われるらしいが……
普段は召喚士で、雪があれば何でもできるとか。
自分で吹雪起こせる人が何いってるんだか。

「で?ここは関係者以外は入るのを断ってるんだけど?」

「まぁいいじゃないですか黒莨さん。お客様ですし。」

この人はネト。
元々はPCのウィルスソフトだったのだが、
善の心があったのか、ウィルスにはなりたくないという思いで、
PCを行き来できるようになったんだとか。
その名残からか、技はそれ関係だ。

「しかしねぇ、うちはお客様は入れない……」
「まぁいいんじゃねーの?きっと従業員希望かもしれないぞ?」
「それは却下だ。従業員のほとんどが仕事しない。」

「えっと、私が来たのは工場長さんに話がありまして……」
「そうなの?あ、恋愛関係はNOね。」
「そんなんじゃないですよ。少し外に出て貰えるといいんですが……」
「・・・?」


そう言われ、俺は外に出た。
相変わらず寒いが、こんなのはもう慣れた。

「で、話ってなんだい?仕事があるから早めにね。」

「……」

「もしもし?」

「貴方は、私にとって、唯一許せない存在なんです。」
「……は?」

突然の言葉に、驚きを隠せない。

「俺が唯一許せない存在?」
「はい、まさしく貴方のことです」

「いっておくが、俺はあんたに恨み買ったような覚えはない。」
「いいえ、あるんですよ、貴方には。」

やれやれ、雪女神様に恨まれる死神ってか?
だが、俺は何かやったか?
俺は何もした覚えはない。かといって、セツの両親は聞いたこともない。


なんで恨まれてるんだか、俺。

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