春夏秋冬日記帳
「春夏秋冬日記帳」
「八月!!?? 」
時計台を見ては驚いたカービィは「そんなことはない」と管理人に連絡してみることにした。
ガチャ、ギイイィィ
嫌な音と共に、光がほぼ完全に遮断された部屋へ着いた。
(管理人さんはどんな人なんだろう 暗くて探しにくいなぁ)
そんなことを考えながら、カービィは管理人を探す。
どうやらこの狭く暗い部屋以外に部屋はなさそうだ。不幸中の幸いだろうか。
(何も見つからないじゃないか 管理人さんは留守なのかな……)
どたどた、どたとりあえずカービィは真っ暗なのに走ってみた。
そうしたら壁ではない何かにぶつかった。
「いたッッ!! ……本? 暗くて文字が見えないや……」
カービィがつまづいたものは本だったようだ。
だが暗すぎて文字が読めない。
どうしようかとカービィがおろおろしている間に、
「こんなボロ家に、何の用だい? うちに客なんて何十年ぶりか……」
「? おばあさんだれかい? 」
唐突に老いぼれた老婆が出てきた。
異様な色彩の服装……。まるで虹になにか病んだ物を入れたような…………。
とんがった帽子に異様なまでに厚着をしている姿……まるで殺人犯のようだ……
「私は ドロシア・ソーサレス ドロシアとでも呼ぶんだな……」
「ばあさん、名前が長けりゃいいもんじゃないよ……もっと名前は簡k「ぼうやは何の用かえ? 」」
「あっ! そうだ」
はっと我に帰ったカービィは本の事を話した。
「この本は、私が2ヶ月間戻らなかったら開きな 今は……そうだねぇ、内容だけ教えてあげよう」
「わあい! ありがとう! 」
老婆……ドロシアが話すには、、、
その本の題名は「春夏秋冬日記帳」だという。
50年ほど前の話……
青い少年がボロ屋敷へ「調べ物がある」とやって来たこと。
そして一日目は追い返されてしまったこと。
ドロシアは「続きはまた今度、また来な」とまだこれしか教えてくれなかった。