あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ロウ/投稿日時: 2013/04/29(月) 18:30:22
投稿者コメント:
本当は上・下で行きたかったんだけどここで区切らないと変な気がしたから区切りました。

ついに全員揃いました!!
ごゆっくりどうぞ!!!
中 魔獣登場!
ウルルンスター。水が豊富な星である。
リゾートに最適な海岸や大きな川。
年中真夏日の蒸し暑い星だ。ブルブルスターとは大違いである。


「大丈夫かなぁ…。」
「ホント心配です…。」
電車で口を開いたのは僕とミズクレさんの言葉くらいでクロさんとみどさんは空気を読んで喋らなかったのだろう。
「着きましたね。ウルルンスター。」
駅を出ると結構にぎやかな星も今回ばかりはしらけていた。
「やな予感しかしねぇ…。」
4人は緊張を感じた。
そんなとき僕の携帯に着信が入った。
「あっ、すいません。皆さん先行っといてください。」

―――

俺たち3人は海に面した森へと入っていった。
「この森でしたっけ?」
「えぇ、たしかここのはずです。」
後ろにいるミズクレさんはずっと俯いている。
「あっ、あった。ミズクレさん、着きましたよ。」
「えっ?あっ、そうなんですか。」


俺達の目の前には一つのカフェがあった。
周りの森とピッタリな外観をしている。
なぜ今のタイミングでカフェなのか?まぁそれは後々分かるんじゃないかなぁ。
カフェに入ると鈴の音と賑やかな従業員達の会話が聞こえてきた。
「あっ、いらっしゃ〜い。ってクロさんにみどさん、そしてミズクレさんですか。来て下さりありがとうございます。」
このカフェの店長が今回の緊急要請を出した主のシロカさんだ。
ユーモアな性格で優しい女の子。
サイトでは結構人気があるようだ。
武器の扱いも魔法も結構強く、結界が貼れる。
そんな人がなぜ緊急要請をしたのだろうか?
「あれ?店長の友人ですか?この人達。」
「うん、サイトの人たち。」
シロカさんが話しているのは同じカフェの店員である。名前はたしかフレカさんだったっけな。
「なるほど。まぁこんなところですがゆっくりして下さい。」
一瞬時間が止まったのは気にしないでおこう…。
「あっ、おとーさんだ!!」
「ホントだ!!」
子供達の声がする。あいにく俺には子供はいない。
「ミラさん!!クレラちゃん!!クベル!!なんでここに!!」
ミズクレさんがこの星に来て初めて大声を出した。
ミラさん。ミズクレさんの妻である。
とても心が綺麗な人で世話が得意な人である。
ミズクレさんとの関係は結婚してからずっと仲が良く周りのリア球も羨ましそうにしているほど。
2人の子供もいて幸せそうな家族である。
「旅行の途中にたまたまこのカフェに立ち寄ったんですが…。」
ミラさんが指差す方向にはもの凄い人の行列が出来ていた。
「何、あれ…。」
「お姉さまです。」
「えっ!!!ポラリスさんが!!!」
「えぇ。お姉さまがこの星にいると聞いた人が集まってきてしまって…。」
「なるほど…。」
「ねぇお父さん!!座って座って!!」
「どうしたの?クレラちゃん。」
この家族を見ると魔獣のことなんて忘れてしまいそうだ。
「あっ、そうだ!!!シロカさん、その緊急要請ってなんなのですか?」
みどさんが思い出してくれたことで話が戻った。
「あぁ、そうでしたね。ちょっと着いてきて下さい。」
シロカさんは俺達を連れて外へ出るためにドアを開けた。
「いてっ!!!!」
ドアの向こうから痛そうな音と声がした。
「あっすいません!!!大丈夫ですか?」
シロカさんが急いでドアを開けたらそこにはロウさんが頭を抑えて倒れていた。
「っいってぇ〜。頭打ったぁ〜…。」
「あのすいません。どうしてロウさんがいるんですか?」
シロカさんは理解できなかったらしい。

―――

頭を打ってから2分くらい、僕達は説明をした。
「実は俺とロウさんがいつも通り戦ってたんですよ。」
「えっ、戦ったんですか?」
「…すいませんミラさん…。」
「んで俺の工場を2人が壊して」
「ちょ、それ言うと話がぐちゃぐちゃになりますよ!!」
「でも事実でしょ?」
「まぁそうですが…。」
「なるほどね。つまりロウさんは偶然だったと。」
「まぁそうだね。」
「…どうせ俺は付属品…。」
「クロさんを呼んだらミズクレさんやみどさんも来るなって思ってましたがロウさんが来るってことは予想になかったです。」
「ま、まぁ多いほうが良いじゃん…、うん、多いとね…。」
自分で自分をフォローするのはとても辛かった。
「まぁいいです。あっ、そうだ。緊急要請のことでしたね。そのことを…」


その時、辺りにサイレンが鳴り響いた。
「っ!?何の音!?」
「緊急要請のこと言う前に来てしまったようだぜ…。皆さん外に出てください!!」
「は、はい!!」
僕達は外に出ると真っ先に海に違和感を感じた。
「何だあれ!!でかいのがいる!!!」
「だから言ったでしょ。でっかくて気持ち悪いやつがいるって。」
「たしかに気持ち悪い…。」
まるで亀とタコを合体させたような物体がいた。
カメの甲羅部分がタコのようになっており、とてもでかい。
「じゃあ皆さん頑張って下さい。私は見ときますので。」
「えっ、シロカさんは戦わないんですか?」
「戦いたいのは山々なんですが…最近エネルギー不足でして…。」
「(俺来といて良かったかも…。)」
「じゃあここは俺達が何とかします。みどさん、安全なところにいてください!」
「はい!!くれぐれも無事で!!」
「ミラさん、子供達を任せました。」
「分かってます。頑張ってきて下さい。」
「シロカさん、俺―」
「皆さん頑張ってきて下さい!」
「最後まで言わせてくれなかった…。」
僕とミズクレさんとクロさん。この3人でこの魔獣を倒さなければならない。
「行きましょう…2人とも…。」
「当然です…。家族のために…。」
「ここでいい所見せたら…俺も変わるかな…。」
3人は同時に駆け出した!



続く

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