あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ロウ/投稿日時: 2013/02/19(火) 15:32:16
投稿者コメント:
今回はちょっと長めのお話です。
会話のところは4人の名前を頭文字だけで表しました。
ごゆっくりお楽しみください。
怒涛の追いかけっこ
ある砂漠にある洞窟。今日の目的地である。
一年中真夏日のような温度の外とは違い、洞窟の中はまるでクーラーがかかったようなほど涼しい。そんな場所だった。
ロ「いやぁ〜快適快適♪もう今日これで終わり。」
ゼ「いや、まだ何もしてねえから!!!」
まったくと呟きながらゼイドは頭を抱えていた。
ロ「よぉし、じゃあちゃっちゃと魔獣倒して帰ろう。んで魔獣ってどこにいるんだっけ?」
レ「紙にはエリア7で暴れていると書いてます。」
ロ「ふぅ〜ん。じゃあもうすぐだね。」
レ「そうですね。今エリア5くらいなので。」
報告書を見ながらレイは後ろを着いて来ている。ティレはその横にいた。

エリア7。洞窟の中の結構大きい空間に周りの岩石とさほど変わらない巨体がそこにはあった。
ゼ「あれか?」
レ「はい、あれが今回倒す魔獣です。」
その横でティレは相手の検索を始めた。
テ「出ました!名前はアームドラゴン。鋼のような甲羅を持っているのでかなりの防御力です。」
ロ「うひゃぁ〜。硬そ〜う。」
敵の動きを見ていたゼイドはフッと笑った。
ゼ「動きは鈍いみたいだな。」
ゼイドはそう言うと爪を展開させ、敵のもとへ走っていった。
レ「私も行ってきますね。」
というとゼイドの後を追いかけていった。
ロウとティレは前にいる2人の邪魔にならないように援護射撃をしていた。
ゼ「くっ、爪が弾かれる!!」
レ「弱点が見当たりませんね…。どうにかしていい攻撃法は…。」
2人はそんなことを言いながら尻尾などの攻撃をかわしていた。
テ「2人とも結構苦戦していますね…。どうしよう…。何とかしてあの硬い甲羅にひびでも入れられたら…。」
ロ「ひび?ひびかぁ…。ん?」
テ「どうかしたんですか…?」
恐る恐るティレは聞いてみた。
ロ「割ることできるかも。おーいレイ、ゼイド〜。いつものやつ準備してくれ〜。」
しばらくして2人は答えた。
レ「わかりました。やってみます。」
ゼ「あれが通用すんのかなぁ…。あぁ!!わかった!!!」
そう答えるとゼイドはそのまま敵に攻撃し、レイは少し後ろに下がってから地面にしゃがみこんだ。
しばらくしてレイがゼイドのもとに近寄り、そのあとすぐロウのもとに走ってきた。
レ「準備できました。ゼイドさんには先に伝えときました。」
ロ「了解了解〜♪」
ゼイドはバク転やバク宙を駆使して敵の攻撃をよけ、ロウのもとに戻ってきた。
ゼ「上手く行った。だけど本当にこれで倒せるのか?」
目の前には何やら身動きの取れないアームドラゴンがいた。
レイが仕掛けた麻痺の罠をゼイドが誘導させそれを踏んだらしい。
ロ「まぁ何とかなるでしょ!」
銃を前に構え両手で持ち、一気に引き金を引いた。
ロ「ジャッジド・フレア!!!」
銃口から大きな光の弾を撃ち込み、相手に当たると爆発が起きた。
爆風のせいで、しばらくの間煙が充満していた。

ロ「これでいっちょ上が…」
爆風が消えるとそこには巨体がまだ立っていた。
ロ「ぁ…。」
巨体は足元に何やら重いたいものが落ちた。
ロ「あぁ…。」
ロウの攻撃でひび割れた背中の甲羅を外し、見違えるほど身軽になった巨体がそこにはいた。
『グォアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!!!!』
敵が咆えると、地面を何度も蹴ってならしていた。
レ「えっと…どうしましょうか。」
ゼ「どうって…。」
テ「ロウさん、ピンチです!!大ピンチです!!ってあれ?」
ロウを見ると静かに後ろを振り向き地面に手をつけて、一気に地面を蹴りだした。
ゼ「逃げたぁ!!!!」

洞窟内を走る4人の後ろには身軽になった巨体が追ってきていた。
ゼ「おいっ、どうすんだよこの状況!!!!」
テ「そうですよ!!最後に攻撃したロウさんの責任なんですからね!!」
ロ「ちょっと待って、なんで僕のせいなの!?これ連帯責任ってもんだよね!!!」
ゼ「こうなるんだったらお前の案に乗らなかったらよかった…!」
ロ「過去を悔やんでもしょうがないじゃん。とりあえずまずは策を探そうよ。」
ゼ「うっせぇ!!!お前が言うな!!」
4人はひたすら走ることだけに集中していた。
ロ「う〜ん…何か無いかなぁ…。」
レ「あっ!」
ゼ「ん?なにかいい案思いついたのか?」
レ「そういえば今日、猫の日です。」
ゼ「知らねぇよ!!!なんで今それ言ったんだよ!!!」
ロ「えっ、猫の日だって?やっばい、猫耳つけなきゃ…。」
ゼ「付けんな!!!つか付けたところで誰も見ねぇよ!!!!」
ロ「せめて女子メンバーに…」
レ「却下します。」
テ「ぜ、絶対付けませんからね///」
ゼ「つか猫の日から早く離れろ!!!!」
猫の日トークをしているうちに目の前に二つに分かれている道が出てきた。
ゼ「おい、道が2つに分かれてるぞ!!!」
ロ「とりあえず僕たちも二手に分かれよう!!!」
4人はロウとティレ、レイとゼイドでそれぞれ分かれた。

ゼ「はぁ…はぁ…。これほどハードに走ったのは久しぶりだぜ…。はぁ…。」
レ「なんとか…撒けたみたいですね…。」
ゼ「そうみたいだな…。」
2人とも息がかなり上がっていた。
レ「あっ!!」
ゼ「どうか…したのか…?」
レ「ロウさんとティレさんが…。」
ゼ「あっ…。」

ロ「なんでこっちに来るんだよぉぉ!!!!」
テ「やっぱりロウさんを狙ってるんですよ!!!」
2人の後ろにはさっきの巨体がまだ追ってきている。
ロ「あぁもう限界…。死ぬ…。」
テ「(あぁもう…。なんで私こっち選んじゃったんだろう…。)」
敵とは一定の距離感を保っていた。
ロ「もう体力がなくなりそうだ…。」
テ「あっ!!!」
ロ「どうしたティレ…。なにか思いついたのか…?」
テ「ロウさん、覚醒です!!覚醒してください!!!」
ロ「えぇ〜、あれ結構やばいときにしか使わないことにしてるんだけど…。」
テ「今がそのやばいときなんですよ!!もうこれしか方法はないんですよ!!!」
ロ「OK…。やってみる…。」
銃の操作により覚醒をした。
ティレの手を掴んで飛び、一気に敵の背後に回りこんだ。
敵は滑りながら方向を変え、一気に追いかけてきた。
ロ「スピード速くてよかったぁ…。」
テ「あっ、レイさんとゼイドさんがいます。」
後からつけてきた2人と合流した。
ゼ「敵は?」
テ「今追ってきてます。」
ゼ「おい、マジかよ!!」
レ「大丈夫です。結構後ろにいます。」
レイは左目を青くして相手の位置を確認した。
敵の足音が少しずつ大きくなっていった。
ロ「行くぜ!!!ジャッジド・フレア!!!!」
敵の足音の方向にさっきのものよりも大きな光の弾を撃ち込んだ。
爆風が収まり、覚醒を切って敵のもとに行ってみると敵はぐったりと倒れこんでいた。

ロ「ミッション…成功…。」
ゼ「なんとか終わったな…。」
テ「はい…。なんとか…。」
レ「今回はいつも以上に疲れた気がします…。」

俺たちの怒涛の追いかけっこはこれで終わった…。

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