〜幼少期〜02
キトラside
「ん・・・」
ぼんやりと重たい瞼を開く。
(あ…れ…?何があったんだっけ…?)
あたりを見る。
私は縛られていて、身動きのとれない状況だった。
状況が掴めず、記憶をたどっていく。
(・・・!!そうだ、ピアノの稽古の帰りに、変な人が来て・・・)
そこでガチャッ、と扉が開く。
数人の男が入ってきた。
「お。目ぇ覚めたか?なら早速実験に移るぞ。おい、はこべ。」
私は男をキッと睨み、
「あなた達はなんなのっ!?私が誰だかわかっているのっ!?」
と言った。
男はニヤッっと笑い、
「あぁ、わかってるからこうしてるんだ。」
と答えた。
暫くして、私は変な部屋につれられた。
「な・・・何するの・・・」
「別に〜?ちょっと実験するだけさ。」
そういって私の右目に変な機械を押し当てる。
瞬間、凄まじい痛みに襲われる。
「・・・!!?
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
そこでまた、意識は途切れた。