あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ただのゆとり/投稿日時: 2012/10/11(木) 19:04:25
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前編
さぁ、今月から連載スタート!
楽しい(かもしれない)近未来学園アクションストーリーだ。


20××年。日本。某所の古ぼけた研究所。
 「やった!ついに完成したぞ!」
 この研究所の持ち主が嬉しそうに叫ぶ。彼の名は「小島博士」。見た目は五十歳くらいで、口ひげを生やしている。
 彼の前には、十五〜十六歳くらいの少女・・・の外形のロボットがあった。顔立ちはロボットとは思えないくらい人間の少女に似ている。しかし、体はあちこちにフタらしきものがあり、あちこちにコードが繋がれている。そのロボットはまだ電源を入れていない。そのため、ロボットは目をつぶっており、眠っているようだ。勿論このロボットは小島博士が開発したものである。
「ついにこのロボットを動かすときが来たか・・・。」
博士はそうつぶやき、大量のコードが繋がれているヘルメットの様な物を被る。そして、博士はそばのスイッチを思いっきり押す。
カチャ
すると、
バリバリバリバリ・・・!
コードからすさまじい電流が流れ、火花が漏れる。研究所がカ電流により明るくなる。
「うぐぐぐぐぐぐぐ・・・!」
博士はカ電流で苦しそうだった。しかし、博士はつぶやく。
「私のロボットよ・・・。今、私の助手共が私を裏切り、日本征服を企んでいる・・・。うぅ・・・!」
博士はつづける。
「私は・・・、裏切った助手共の魔の手から・・・日本の平和を守る為、お前を開発した・・・。」
バリバリバリバリ・・・!

数時間たって、過電流が流れた研究所は静かになった。博士は今にも死にそうなくらいふらふらしていた。
博士の視野もふらふらしていた。
その時だった。
ロボットが目を開けた、そして、ロボットに繋がっていたコードが外されていく。
博士はそれをみて、喜びの表情を見せる。
しかし、博士は力尽きて、その場にバタリと倒れてしまう。
「日本の平和をよろしく頼む・・・・。」
博士はそう言って、息絶えた。
その時、
「はい。」
ロボットは少女らしい声で答えた。


ここは北山学園。ここらへんの地区ではそこそこなの知れた私立高校だ。
今はその学校の下校時刻。学校の校門から一人の男子が出て行く。
彼の名は「伊能 正渡(いのう しょうと)」。
彼は今年この学校へ入学し、普通の学校生活を送っている。
明日はゴールデンウィーク。
ごく普通の男子高校生「正渡」は、ゴールデンウィークは友達と遊ぶ計画などを考えていた。
彼は普通にバス停でリニアバス(磁石の力で浮くバスの事)を待っていた。そして、ちょうど良い所にリニアバスがやってくる

しかし、これが彼の普通の生活を崩すとは、彼は考えてもいなかった。

良く見たら、リニアバスはものすごいスピードで走っていた。しかもこっちに向かって突進してくる。
よけなきゃっ・・・!と彼は思った。しかし、もう遅かった。
正渡がリニアバスに轢かれる寸前だったその時。
シュッ
誰かがものすごいスピードで正渡を抱きかかえる。
おかげで正渡はリニアバスに轢かれてぐちゃぐちゃにならずに済んだ。
正渡はその時、自分を抱きかかえた人物の顔を見る。

その人物は、どう見ても少女だった。

正渡は正直驚いていた。まさかこんな女の子が僕を救ってくれたなんて・・・。
正渡はそう思い、少女を見つめた。
しかし、少女はすぐにリニアバスのほうへ走っていく。
しかも、自動車とほぼ同じくらいのスピードで。
これにも正渡は驚いていた。正渡は少女をノロノロ走って追いかけた。
少女は暴走するリニアバスと同じくらいのスピードで走っていた。正渡はそんな姿をただ見ているだけだった。
少女は突然、横にジャンプした。リニアバスの扉にしゃがみついたのだ。そして少女は足で扉を蹴り、扉を開ける。
すんごぉい力だ・・・と正渡は思った。
少女は中に入ったらしいが、リニアバスの後ろの窓ガラスが小さい事もあり、良く見えなかった。
その時、バスが大きく揺れる。正渡はビクッっとした。
その瞬間、バスはゆっくりスピードを落とした。そして止まる。
きっ少女があのロボットを止めてくれたのだ。
正渡はなんとかバスの所まで、たどり着いた。正渡の息が荒い。
バスの入り口から、さっきの少女が出てくる。
少女は用が済んだのでさっさと帰ろうとしていた。
.正渡は自分を助けてくれたお礼を言いたかった。
しかし、正渡は疲れと驚きが会ったため、その少女が去っていく様子をただみているだけだった。

その日の夜、正渡はあの少女は何者なのか、気になっていた。同時に、あの少女にお礼を言えなかった事を悔やんでいた。

翌日。いわばゴールデンウィーク初日。
正渡の家。
正渡は午前9時にも関わらず、寝ていた。今日は休みだから早く起きる必要はない。正渡がそう思いながら寝ていた時、
「正渡―!お客さんよー!」
母の声が聞こえた。
正渡はしぶしぶ起きることにした。
「だれだよ・・・お客さんって・・・。」
正渡は呟く。この日に、しかも朝の9時に友達や知り合いを呼んだ覚えはない。
正渡はパジャマから普段着に着替え、玄関にむかい、玄関のドアを開ける。
ガチャッ
「・・・え?」
玄関のドアを開けた正渡は驚く。

その人が、昨日暴走バスを止めた少女だったからだ。

「初めまして。正渡さん。」
少女は言った。とても優しい声だった。
「私、つい最近ここに引っ越してきたんです。よろしくね。」
これもまたやさしい声。あの暴走バスと同じくらいのスピードで走った少女とは思えない。実際、体系も細いし。
しかし、正渡は
「あの・・・お名前は・・・?」
と、弱弱しく言う。
すると少女はニッコリして、
「あたしの名前は『小島ライト』。貴方の学校と同じ学校に通うことになったの!仲良くしようね!」
と言った。
それから、正渡は「ライト」と呼ばれる少女と友達になった・・・多分。
だが、まさかこの出来事が今後の正渡の運命を変えるとは思いもしなかった。

          後編へつづきます

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