あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 虹色ゼボン/投稿日時: 2012/08/12(日) 11:57:52
投稿者コメント:
展開がトントン拍子過ぎた(orz
読者様、ついてきてるかな?
とりあえずここで補足を。
key wordは序盤は技名を叫ぶみたいな感覚で受け取ってもらって下さい。
ゼロとかマルクとか第四世界とかは気にしないでください。
後々大事な事ですが、とりあえず今はどうでもいいです。

能力についても四話位あとにピンクの口から語られると思うので。
第一話 始まりの汽笛
  ピンポンパンポ〜ン!

「三番艦‘ビィチ・タッカー’が到着致しました」

     アナウンスの音が流れる。

「二番艦‘ドイアラカ・エビィ’は、少々遅れています。」


「俺がのる船、遅れてるってよ。 ハァ…。」
「さあ、マイジュニアよ、準備をするのだ!」
「ハハー、マイファザー!」

陽気な喋り声で、港が騒めく。

「五月蝿いなぁ〜、全くよ〜。」
なかには、バツの悪そうに険悪な表情をする者もいる。



「行くか… 三番艦て、ここだよな〜? 」
船の横壁に大きく「T」と書いてある船の前で、立っている黒い少年がいた。
「うん、棒が三本あるから、きっとそうだ、これでアイスクリームアイランドへ行けるぞ! 」
少年は、歓喜のあまりその場で飛び跳ねた。

「三番艦、一番艦、出発いたします。」
アナウンスが船の出発を告げる。

「やべっ、乗らなきゃ。 」
黒色の少年‘カーボン’は、船に駆け込む。
電車が駆け込む乗車ならば、この行為は駆け込み乗船だろうか?
船の力強い汽笛の音が、鳴り響く。


そうして、カーボンが乗った一番艦は、大海原に向けて、出航した。



   第1話 〈 非現実との 出会い 〉




船が出航してから、2時間くらいたっただろうか。
当たりの天気は、強いて言うなら最低、空には雷雲が広がっている。
--ゴローン!
響いた雷鳴に、乗客は動揺する。

ある者は「怖い」と嘆き、又ある者は、興奮している。
「雷、かぁ…。」
カーボンが、空を見上げながら呟く。
  (稲妻ヨ… 我ニ力ヲ…)
不気味な声が、不意に辺りに響く。
乗客たちの顔が、更に引きつる。
「何だ! 何だ! 」
ある男が、思わず声を上げた。

  (唸レ、稲妻ヨ…… 我ニ力ヲ…… 雷襲…… 斬り!)

声からして、男性だろうか--。
「まただ… 一体何だ! 」
「見ろ! あそこに人が浮かんでいるぞ! 」
ある男が指差した方向に、目線が注目する。
そこには、魔術師みたいな黒いローブで全身を包み込んだ人物が。
紛れもなく 浮かんでいた--。
「きっと何かのトリックだぁ! 」
KYな少年が、危機感が全く感じられない声で叫ぶ。

その瞬 間 に 悲 劇  が   起    こ   っ     た       。

黒ローブの男が、ローブの中から手を出す。
その手には、刃も 持ち手も血みたいな紅色をし、帯電している剣が握られていた。
   (最初の裁き、我らが教団の繁栄のため、ターゲット『カーボン・エクリプス』)
黒ローブの男の叫び声--。

「俺ぇ! 嘘でしょ! 何かしたか? まあそりゃ少しくら…」
カーボンがそう言い終えないうちに、黒ローブの男が空からカーボンに向かって急降下する



「っ!」
カーボンは舌打ちをし、右方向にとっさに転がった。


      つもりだった……。

横たわってる、紅色に染まった球体--。

 こんな簡単に、人生って終わるのかよ……。









「こっぴどくやられちゃってる。」
うっすら、聞こえる声……

「recovery 復元!」

痛みがだんだん、収まっていく。
数分後、痛みが完全に無くなった。
カーボンは、目を開け、立ち上がった。

そこには、片手に杖を持ち、黒ローブの男と対峙している桃色の球体の姿があった。
その杖は、純白で、輝きを放っていた。


「教団、君らが動くのを待ってたよ。」
桃色の球体が、黒ローブに言い放つ。
だが、黒ローブはその一言を聞き流し、数メートル先にいる桃球に飛びかかる。

「雷… 襲… 斬り! 」
男の剣は、帯電する。
「void! 効力無効!」
桃球がそう呟き、男の剣に杖を向け、杖が発光する。

男の剣の電気が消える。

「might 効力増加!」
桃球が、また呟くと同時に、杖が淡白い光を帯びる。

そして、桃球と、剣の雷を失った男が、50cmほどの距離になった。
桃玉は、体を捻り、その反動を利用し、杖で剣を振り払う。
男の剣は粉砕し、更にもう一回、桃玉は杖で振り払う。

その杖は、黒ローブの男にあたり、その男を8m程吹き飛ばした。


乗客は、唖然としながら見つめている、最先端の科学でも、このような真似は出来ないのだ

から--。
それは、二人が、超人、特別な力を持っていることを意味する。

もちろん、カーボンも唖然としながら見つめている。


「これ以上の戦闘はきついな… クカカカカ! 」

黒ローブの男は、そう言い残し、浮上していった。
「待てっ」
桃球が、叫んだが、黒ローブの男は、すでに、視界にはいなかった。


「さあ、本題だよカーボン君、ちょっと人気がないところに来てくれないかい? 」
桃球が振り返り、不意に話しかける。

「silent 無音!」
桃球が、叫ぶ。

「これで、君と僕の会話は、誰にも聞かれない。」

「なんなんだよ、さっきからずっと喋ったら何かが起こる魔法は? 」
桃球が口を開こうとしたが、それを遮るようにカーボンが喋る。

「だ〜、僕の名前はピンクね、魔法っぽいのは能力っていうのかな?」

「ふ〜ん。」
カーボンが相槌を入れる。
「話したいことがいっぱいあるんだけど、能力、教団とか、色々。」

「まずは、能力から、、世界に住むごく一部の人類が能力に覚醒し始めている、能力には素

質があって、素質が高い者ほど、目覚めやすい。 目覚めるには、きっかけがいるんだ。 

例えば、怒り、憎しみなどね。 それで、能力には系統というのがある。

僕は光系統、さっきの黒ローブは雷だね。」

「それで、何で言葉をつぶやくと何かが起こるんだ? 」
話が途切れたところで、カーボンが訊く。

「key word… 自分の力を引き出すための言葉さ。 能力の系統は、自然系五種類、火水電

土風 存在系 光闇、物理 の八系統から成り立つと考えられている。」

「考えられている?」
「ああ、まだ新しい系統が発見されるかもしれないからね。」

「次は、教団について、まだよくわかってないけど、世界をひっくり返すほどの力、
聖界のマルク や、第四世界のダークマインド 在処不明のゼロ などを手に収めようとして
いる、なぜかはわからないけどろくなことじゃないと思うよ。 」

「そして、計画を邪魔する恐れがある、素質が高い能力者を、消しているそうだ、しかも、素

質が高いヤツだけな。」

それは、カーボンには素質がある、ということだろうか?

「君は、また狙われるかもしれない、この僕に、ついてきてくれるかい?」
辺りが、沈黙する。


「それで生き延びられるんなら…。」
カーボンの返事、それは、ピンクについていくということ。


「OK! まずは、君と同じような境遇の人を、集めないとね☆!」



「silent 解除!」








船の汽笛の音が鳴り響く。

「さあ、ちょうど到着したみたいだよ、行こうか。」
ピンクがカーボンに問いかける。
「ああ、アイスクリームアイランド、楽しみにしてたぜ!」
カーボンがガッツポーズをする。

「へ…、ここ、アイランドアイスだよ、アイスクリームアイランドは、三番艦で、これは、一番艦

。」



「嘘だろ… いや、確かに船に書いてあった文字では、棒が3本あったぞ。」
カーボンのやる気が、一気に抜ける。

「ローマ数字、読めないんだね…… 」


 End

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