「チカラ」
わたしは旅に出た。
「あの子」を救う為に。
わたしと「あの子」の
「ウンメイ」を変える為に。
でも、どこに行っても何をしても
「ニクシミ」は消えない
何処に行ったらこの「ニクシミ」は消えてくれるのか
それさえも判らない
それでも
「あの子」を救いたいという「カンジョウ」のおかげで
わたしの「リセイ」を保っていられた
でもわたしの目の前に立っている「あの子」は
体は紅く染まり
目は怪しげに闇につつまれている
持っている「カタナ」には
紅いモノがたれている
それを見たトキ
ワタシのリセイハもウ
こ わ れ か け て き て い た
「あの子」が「カタナ」を振り落とす
わたしは動けない 動かなかった
「あの子」のハクリョクに初めて
押されてきた でも
わたしは 諦めなかった
「あの子」の「ココロ」を
「ニクシミ」から
救う為に
弱音を吐いてる暇なんてない
わたしがいなくなったら
「あの子」を闇の中から
救いだすのは
誰がやるの?
そうしてわたしは「カタナ」を握った