第1話:順位戦争
「ようこそ、この順位に縛られた世界へ」
「・・・!」
「おっと、そんな威嚇しないでいいじゃないか。」
「威嚇してたまるか!なんだこの世界は!」
頭の上に67、21、12・・・
なんだこれは、順位か?
そしてその順位を87位と86位が争って、
別のところでは試合が決着し、
敗者は自らの腕をきって審判らしき人物に捧げてる・・!?
そして別のものはスクラップされ、捨てられて・・・!?
「ふざけるなよ!この世界では、自分の腕を犠牲にして、
捧げるものがないものはスクラップされて捨てられるのかよ!
順位がそんなに大切かよ!この世界は!」
そう怒鳴りつけた。だが、老人は
「そうじゃ、この世界では順位が大切だ。
そして順位を争い、敗者は自らの腕や、足を
切断し、審判こと、「創始者」に捧げるんじゃ。
・・・じゃが、捧げるものがない順位者は、
スクラップ場へ連れて行かれ、つぶされ、
熔鉱炉に捨てられる。 これが順位者の末路じゃ。」
ふざけるなよ・・・!
順位争いごときで、腕や足を切断して、
捧げ者がないやつには死だと・・・!?
それでもスクラップしてるやつと、観覧者は
悲しみ1つ見せないのかよ!
この世界は、「感情」がないのか・・・!
「あぁ、そうだ。ワシの名前を忘れてたのォ」
「・・・名前?」
老人は名前のことを思い出し、さっきまで着ていた
帽子とローブを脱ぎ捨てた。
バッ
「ワシの名前は
『No99』 それだけじゃ」