第18話 蜂の女王と少女との出会い
「「「セ…セクトニア!!」」」
セクトニアを見たことがある3人は声をあげる。しかし、本当のセクトニアはここにはいない……。きせきの実を4つ口にしたセクトニアは正気ではなくなっていた………。
「フフフフフ…」
「あれ…雰囲気が全く違う気がします……」
「そのようだな…。ひとまず、私達3人でかかってみるぞ」
「仕方ないね」
カービィはコピーのもとからハンマーの能力を得る。メタナイトとデデデはそれぞれの武器を構えていた。
「わらわを簡単に倒せるとでも思うな…」
「どういうことっ!!」
「こういうことだ。はあーっ!」
セクトニアは4つの花から特大のビームを放とうとし始める。そして、ピンクのような光線銃が4つで放たれていた。
「くっ!」
「うわあぁぁっ!」
「どぅわぁっ!」
3人はなんとかかわしきれた感じでいたが、メタナイトが軽く痛みを負っていた。
「メタ、大丈夫!?」
「…私は平気だ。急いで倒すぞ」
「…分かった」
「ムリはするなゾイ!」
「分かっている」
メタナイトのことを心配しながらカービィ達はセクトニアに立ち向かった。その一方、光線銃っぽいのはシャドー達目掛けて放ってもいた。
「ちょっ……!!;」
「え、聞いてないんですけど;」
「容赦なく殺りに来てるな…;」
空気でいるはずの3人までが当たろうとしていたがなんとか回避した。
「長期戦は厳しくなるかも…」
「一気に蹴りを付けるぞ」
「「了解!」」
そして3人は力を溜め、それぞれ技を発動させる…。
「【ギャラクシアダークネス】!!!!」
「「【鬼殺し火炎ハンマー】!!!!」」
ドオオォォォン!!!!
「あああああぁぁっ!!!!」
3人の技は見事、セクトニアに当てることができた。
「やった!!」
セクトニアを倒せたことに満足をするシャドー。しかし、ギャラはそう簡単に終わらせてくれないと思っていた。
「これで終わりではない…」
「「「「………!!」」」」
ギャラの予感は見事に的中した。そして、セクトニアは、あの花から抜け出した。
「うっ…!」
見ててすんごくえげつないと感じるシャドー。今の状態のセクトニアは…生首だけが動いているような姿だった。
「こんなのと戦いたくないよ…」
「カービィならいけるだろう。中の人だし」
「メタ(ナイト)発言しないでよ!」
見事にメタナイトが言ってはいけないメタ(ナイト)発言をしてしまった。その不意打ちにセクトニアが攻撃を仕掛けた。
「うああああぁぁぁっ!!!」
「カービィ!!」
セクトニアの狙いはカービィだった。1番強いと思われる彼さえを仕留めればきっと戦力は弱くなると確信をしていた。
「くっ…中の人争いとは…」
「そういうことじゃないと言ってるゾイ!」
カービィが能力を失った今、どうしようもない状況へと陥ってしまった。その時だった……。
ヒュンッ!
何か、炎のような玉がセクトニアへと命中をする。
「あああああああぁぁぁっ!!!!」
セクトニアは炎によって焼き尽くされた…。なんとか倒したが、一体誰が殺ったのだろうか。
「…ふぅ。危なかったようですね」
「…!! きみは!」
「あ、あの作者に似てるゾイ………」
「だけど雰囲気が違いますよ!」
バンワドの言う通りで意外と大人しかった。それに、雰囲気が少し大人のような子供のような不思議な感じだった。少女はキョトンとする。
「身長…アドレーヌの下っぽいけど」ボソッ
「それより、さっきの炎はそなたがしたのか?」
「はい」
「そうか…。おかげで助かった…感謝する」
メタナイトが頭をペコッと下げた。
「えっ、わ…私は…当たり前のことをしただけで…!」
少女は顔を赤くしていた。
「そんなことより自己紹介しよ」
「え、あ…はい;」
「ボクはカービィ」
「私はメタナイトだ」
「ワシこそ偉大なるデデデ大王ゾイ!」
「バンダナワドルディです!」
「ボクはシャドーカービィ。シャドーって略してもいいよ」
「ギャラクティックナイトだ」
一通り自己紹介を済ませると少女はそれぞれ名前を呼んでみた。
「ピンクの悪魔さんにメタナイト様。ペンギンさんにワドちゃん。シャドーさんにギャラ様。宜しくお願いします」
少女はペコリと下げた。
「ピンクの悪魔!? どこが!?」
「あからさまに」
「ワシ…ペンギンゾイ?」
「歴きとしたペンギンではないのですか?」
「「精神的にきたわこれ…;」」