第18話 闇に呑まれて
「え………えっ…!」
「…久しぶりだな。あのときの借りを返すときが来た。この私と、正々堂々と勝負しろ!」
__駄目だっ! 奴は!!!
メタナイトを操った人は軽々と受け入れようとする。でも、心の奥でダメタを心配する彼だったが…………
「目障りだ…君が!」
「うっ……!!」
「なっ…!! 何のためだ!」
「何の為? 見りゃ分かるさ…」
__ぐうぅっ………!!
「うああぁぁぁぁっ!!!!」
「っ!? どういうことだ!」
メタとメタナイトが蝕むような苦しさに抵抗し、足掻いている。
「言うのを忘れてたね。こいつとあの小さい子は2人で1人さ」
「2人で……1人! まさか!!」
「そのまさかさ…さっきからずっと抑えていたのさ。」
「だから、さっきから……」
ダメタがメタを心配しそうに見つめていた。
「ごめん………ずっと…耐えて…いたから………」
メタの息が荒らくなり、次第に瞳が少しずつ閉じていく…。
「まさか………!」
「奴が苦しめばあっちも苦しむ。とても愉快だ」
彼はダメタを見下すようにまた嘲笑う。
__誰…かっ
「助…けて………」ドサッ
メタナイトの意識は消え、メタは倒れる。それを見たダメタが怒りに狂いかけていた。
「…っ!!」
ダメタは少しずつ怒りを抑えているが…それが、彼を苦しめるようなものだった。
(私が…私が操られたのがいけなかったのだ………あいつを守るために…笑顔でいるためにも……)
ダメタは闇に呑まれたような絶望をしていた…。