あしかのらいぶらりぃ
はじめにお読み下さいこの小説を修正する最近のコメント・評価キーワード検索
設定メインページに戻るサイトトップに戻る
大 中 小
執筆者: テーリィ/投稿日時: 2017/08/08(火) 10:58:48
投稿者コメント:
いつからBGMが星カビのものだけだと錯覚していた...?(ォィ
第16話:こはんのひみつきち
《BGM:『けもフレ』水辺のやすらぎ》
森に囲まれた湖畔。幸か不幸か、カンパニーの魔の手はまだ届いていないようだった。
「キレイなところだね...」
「でしょ?パークはいつもは、どこもこんな感じなんだよ!」
のどかな景色の中、ロボボはトレーラーを引いてゆく。...何の前兆もなく、それは起こった。
ドササッ!
《BGM:とぼけた仲間たち》
「ぷやぁぅ!?」
突然、ロボボアーマーが道のど真ん中にあった落とし穴にはまってしまった。
「わあぁ!何があったの!?」
「や...やったであります!」やや小柄な影が駆けてくる。オグロプレーリードッグだ。
「プレーリーさん!?一体...」
「さぁ悪党め!かばんどの達を解放するであります!」
「...え?」「違うよ!わたし達あいつらを倒しに行くんだよ!」
「そ、そんな馬鹿な...じゃあこのセルリアンてきな方は?」
「プレーリーさん!だから止めといたほうがいいって言ったじゃないッスか!」
続く二人めの湖畔の住民――アメリカビーバーも走ってきた。どうやら、カンパニーの車を落とし穴に嵌める作戦があったらしい。
「すみません、かばんさん、サーバルさん...あいつらを倒しに行くって、本当ッスか?」
「はい。ツチノコさんによると、どうも敵は...サンドスターを根こそぎ自分達のものにしようとしているらしくて...」
「ええっ!?そんな陰謀が...」
「じ、自分達にも何か手伝わせてほしいであります!」
四人が話している最中、カービィがやっと落とし穴から這い出てきた。
「あいたた...いったい何があったの?」
「そうだ、このセルリアンてきな方にも挨拶をするであります!」
「ぽよ?きみはだr」

ぶちゅうう。

「ふえぇぇ...リボンちゃんのときも...らけどぉ..口どうし....なんれぇ...」
「わあぁっ、カービィ〜っ!」

「わぁ!これが...秘密基地ですか?」
「ぼくも友だちと秘密基地ごっこするけど...すごいや!」
「急いで造ったから、大したことないッスけどね」
ちょうど入り口は、閉じると森の中に丸太を並べただけのように見える。地面に掘った穴を、簡素な木の枠組みで崩れないようにしているようだ。
「良かったら、今日はここで泊まっていくといいッス!」
そう言ってビーバーは、入り口を軽くノックした。
「ビーバーです。かばんさん達を見つけたので、泊めていってもいいッスか?」
(...誰かいるの?)
「いーよー?」「かばん...殿でござるか?」
「その声...ライオンさんに、カメレオンさん!?」


「成る程ねー、やっぱりあいつらの目的はサンドスターだったのか」
ライオン軍、ヘラジカ軍は共に壊滅状態。互いに唯一残った二人が身をひそめる形で、休戦としているそうだ。
「でも...ヘラジカ様と仲間たちを、苦もなく捕らえた連中でござるよ?拙者...心配でござる...」
「大丈夫!カービィがいるから!」サーバルは、いつの間にかかわいらしい三角巾を被り、埃っぽい基地を掃除しているピンク玉を指した。
「ふぅっ、これでどうかな?」
「カービィさん、掃除がお上手ッスね!」
「“クリーン”の能力をつかったからね〜。泊めてもらうなら、何かしてあげないと!」
「カービィさん、何かを吸い込んで、能力をコピーできるんですよ!」
「へぇ〜。それに、とっても強いんだろっ?君ぃ、安心して良さそうだよ!」
しかし、そう言うライオンも、内心とても心配だった――カンパニー相手に、成す術もなく捕らえられてしまったヘラジカの事が。

その夜。
未開拓であるからには、いつ侵略の手が迫ってくるか分からない。天井にあけた穴から、全員が交代で見張りをすることにした。
カービィの順番は、一番最後。早起きするのは嫌いじゃないけれど、遅くまで寝ていたほうがずっといい。
ふいに、ぐっすりと眠っていたカービィは、目を覚ました。
《BGM:『wii』戦いの予感》
(胸騒ぎがする...)
風を切るプロペラ機の音が、遠くからも聞こえる。何だか見てはいけない、でも見なければならないものが、迫ってきているような気分だ...。
「...ん〜?どうした、カービィ?お前の順番、もっとあとじゃ...」
ライオンの呼び掛けにもカービィは答えず、かばんのリュックから木槌を取り出して基地を飛び出した。
「あ、おい!待てよ...」
ライオンも見張りをほっぽり出し、真夜中の平原へと駆けていく彼を追いかける。
そこで二人は目にすることになる――カンパニーの非情さ、残忍さを――。

この作品についてのコメント/評価 (0)
 前の話へ  次の話へ 
(c) 2010, CGI Script by Karakara