ニノの過去〜記憶偏〜
ニノは昔から存在している貴族の一人娘。本名はナイム・ノナ=パランドゥ。
とても多くの財産を所有しており、よく、泥棒が侵入する度に警備は厳重にしてはいる。
だがある日、ニノの両親が出掛け、豪邸にはニノ一人になった。
その瞬間、ガラスの割れる音が響いた。
「!?」
振り向くと、凶悪な面をした男二人が侵入してきた。
「そんな…迂闊だっt」
急に眠気に襲われた____。
男達がニノに睡眠薬を吹き付けたのだった。
『うっ…母上、父上、すいません…で、し…』
ニノは完全に寝てしまった。
男の一人が、
「どうする?この間人質にするか?」
「いや、そうしなくても良い。もっと正しいやり方っつーのがある。」
と言い、聞かれた方の男は、タブレットを取りだし、
「お、親分が[撤収しろ]だとさ…ま、土産として、うちのしたっぱにするか」
そして、ニノを軽々と持ち上げ、二人(&ニノ)は風の様なスピードで豪邸を後にした。
「____________ッ(私、死んじゃったのかな…)?」
ニノは眼を開けると、目の前に拳銃をつきつけられた。いつ撃たれてもおかしくは、ない。
「!!???!!…」
すると、男が、
「俺の名前はエリム。んで、此方のは、ジウァだ。」
「エリムさんとジウァさん…?」
「おっと、俺らの中では上も下もない。敬語は必要ないな。」
「ハァ!?私は貴方達の仲間入りした覚えはないわ!!」
ニノが怒ると、エリムは、
「だがな。お前の親は、飯使いの給料を削って、それを市役所とかに寄付して関心を買っているんだ」
それはない…はずだ。だが最近、親がコソコソしていたり、よそよそしい所は見かける。
「まさか…?」
「その、まさかのまさかだ。」
先程まで、部屋の一角で実験をしていたエリムが言うにジウァが此方を見た。
「ジウァ…………さん」
この時、すでにニノは唆されていた。
が、それを本人は知らない_______________。