第16話 もうなんでもかんでもしていいよね
(BGM前回の続き)
「もう奴とは戦いたくなかったのだが仕方がない…」
メタナイトは鏡を手に出す。その鏡はまるでディメンションミラーみたいな形の小さな手鏡だった。
「あ、あれって…ディメンションミラー!? なんであんなものが!」
「もしかして…早めに蹴りを付けようとしているのでは…」
「……そのようだな…“問題がないといい”のだが」
ギャラが言っていたことをカービィはなんとなくそう思えてきた。ある時メタナイトはダメタと全力で戦っていた時を思い出した。新たなる技ギャラクシアダークネスを行った後、意識を失った時期があった。また、こうなるのではないかと思いながら少し見守っていた。
「…ディメンションミラーよ。私の闇を映したまえ!」
メタナイトが叫ぶ時、彼の周りに闇がまとわれていた。そして、暴風が起こる。
「うっ…!」
吹き飛ばされそうにならないかと何かに掴む様子なカービィ達。暴風が終わると、メタナイトは瞳が赤く、全体が黒くなった姿になっていた。
「えっ…な、なにあれ!?」
シャドーはその光景を始めて見て動揺する。一瞬、ダメタと勘違いをしていたが、意思はメタナイトそのものだった。
「行くぞ…はぁっ!」
キイィィィン…!
「は、速い!」
「あの時よりもパワーアップしている…。どうやら、覚醒したのか…」
「あのロリコンも戸惑ってるゾイ!」
デデデの言う通りであのダークマターが一歩も出ない程メタナイトが有利だ。
「トドメだ」
メタナイトはディメンジョンマントを振り、少しずつ暗くなる。そして、強烈な一閃がダークマターを貫く。
「【ギャラクシアダークネス】!!!!!!!」
「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
ダークマターは消滅した。そして、新たなる道へと繋ぐスキマが現れる。そして、メタナイトはいつもの姿に戻った。
「やったね、メタ!」
「…ああ」
「どうしたの?」
「…あ、すまない…なんでもない……」
メタナイトは何か考えていたような感じでいたがカービィは細かく聞かなかった。
「それはともかく次行くゾイ!」
「だね、次いこー!」
シャドーが先に中へと入っていった。
「ちょ、シャドー逆の立場だよー!」
カービィはメタ(ナイト)発言をしつつシャドーを追いかけた。それをついていくメタナイト達。果たして、この戦いはいつまで続くのだろうか…。