あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 麻疹騙り/投稿日時: 2015/02/11(水) 08:49:52
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EP.2-6 Encounter 6
髪の辺りから漂う、清潔感あふれる匂い。

花のような匂いもした。

美しい彼女にぴったりの、美しい匂い。


「次、口、いいですか?」

「口!?ちょっと、さすがにそれは……」
 

さっきとは明らかに違う拒否の仕方だったので、
流石に引くしかなかった。

「あぁ、ダメですか。そうですか……」

「……なんか、ごめんなさい」

「いえ!そこら辺は人間の感覚で、ビシッとお願いします」

「人間……?あなたも、人間ですよね?」
 

しまった。うっかりキャベツの感覚で喋ってしまった。
今の僕は人間なんだから、それはおかしい。

「え、えっと〜……あの〜……」


綺麗に澄んだ目が、僕を見つめる。

なんとなくだけど、この人に嘘はついちゃいけないような気がした。



「…………僕は、本当は……人間じゃないんです。
実は……」

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